全て上履きだが、こんな学校は見たことが無い。

写真拡大 (全3枚)

かつて、あるスタイリストが「4人いて4人同じ靴履いてたら、『コイツら、チョロそうだ』と思う」と発言していて、ある意味すごく感銘を受けたことがある。イキってても、結局AB○マートかよ! みたいな……。
でも、得体の知れない靴なんてナカナカ見つかるわけでもなく。……見つけた! 「悪G堂」なるブランドが3月17日より発表しているのは、なんだこりゃ。その名も『上履き(改)』なる履き物であります。

っていうか、コレ何よ!? 上履きは、子どもが履く物じゃなかったっけ? とにもかくにも、話を聞いてみた。
「昭和のアイテムをリニューアルして現代に甦らせる取り組みを以前より行ってきました。特に、上履きは昔から形が変わりませんよね。それはムダが無く、優れたデザインだからです。なので、軸がブレなければ何を乗っけても酷い物にはならない確信がありました」
と語るのは、「悪G堂」を主宰する水谷さん。以前には牛革とトカゲの革を使って、そこにスタッズを施した『大人のランドセル』(税込み115,500円)を製作しており、悪ふざけには定評がある。

そして、今回の『上履き(改)』もスゴい。
2種類あるのだが、「リザードパッチワーク」(税込み18,690円)の方はボディーに本物の天然皮革リザードを採用。フチのパイピングやベルトなどの革は100%植物鞣しのイタリア産ヌメ革を使っている。また、そこに真鍮製のバックルを付けてしまった。まさに誰得の本格仕様。
もう1つの「デニム&スタッズ」(税込み12,600円)は、古着のデニムからアタリの良い部分を選んでボディーに使用。そこに真鍮のスタッズをアメリカ製のマシンで一つ一つ留めている。
まだ、ポイントはある。この『上履き(改)』は、全て1点ものの完全受注品!
「パッチワークの細部や色の組み合わせが1個1個違います」(水谷さん)
実は他にレザーブランドも営んでいる水谷さん。その技術を活かし、スタッズもご自身が1個ずつ打っているそうだ。

ところで、ここで一つ素朴な疑問が。こんな豪勢なシューズなのに、やはり“上履き”なのだろうか。要するに、外で履いちゃダメ?
「“外履き”として、全然履いていただきたいと思います。実際、私はこれを履いて外出してますから(笑)」(水谷さん)
さすが、真剣な悪ふざけ。ソールも丈夫に出来ており、剥がれることもない。減りにくく、耐久性もあるという。

もちろん「上履き」の名の通り、室内で使用しても問題ナシだ。
「スリッパみたいに履いてもいいですし、その方次第で自由に活用していただければと思います」(水谷さん)
イメージとしては“スニーカーとサンダルの間”のような物と考えるといいかもしれない。ちょっと風変わりなサンダルみたいな。カスタムが施されているので、これでサッカー等の運動をするのはちょっとキツいけど、その辺は大人の皆さんはわかってくれるだろう。何しろ、これは“オーダーメイドの大人向け上履き”だ。

現在は、「悪G堂」のウェブショップにて『上履き(改)』を購入することができるという。「デニム&スタッズ」の方は、スタッズが“丸”のタイプと“角”のタイプの2種類がある模様。また、どの上履きもソールは4色(黄、赤、緑、青)の中から選ぶことができる。
「男性にはリザードが、女性にはデニムの方がウケている印象があります」(水谷さん)
事実、水谷さんはリザードタイプを愛用しているとのこと。

オーダーメイドで高級カスタマイズなのに「上履き」とは、これ如何に。
「クラスに必ず一人はいた愛すべき悪ガキ。そんな悪ガキがそのまま大人になったら……」
それが、同ブランドのコンセプトだそうです。
(寺西ジャジューカ)