アニメに詳しくない人でも、スタン・リーという名前を聞いたことはあるのではないだろうか。マーベル・コミックの多数の作品を手がけてきた彼は、日本では6月30日(土)に公開される注目アクション『アメイジング・スパイダーマン』の原作者でもある。

御年89歳となる現在も精力的な活動を続けるスタンに、<moviefone>がインタビューを試みた。

『スパイダーマン』の監督候補に、ジェームズ・キャメロンが挙がったことがあったそうですね?
そうなんだ。非常に興奮したよ。私の知る限り、ジェームズ・キャメロンより優れた才能を持っている人物はハリウッドにはいないからね。だから、彼が何かしらの事情によって監督をしないという話を聞いたときはがっかりしたよ。ただし、代わりに彼...、ああ、名前を忘れてしまった。

サム・ライミ監督ですね。
そう、サム・ライミがやってくれたのは良かったよ。私はどうも、名前を覚えるのが苦手でね。とにかく、『スパイダーマン』はサム・ライミ以外では上手くいかなかっただろう。完ぺきな作品にしてくれたよ。

60年代か70年代、つまりあなたがコミックを描いていた時代で活躍していた監督を誰か選び、自分のコミックを映像化させていたとしたら、最高の組み合わせは何だったでしょうか?
スティーヴン・スピルバーグ監督の『シルバーサーファー』かな。

自分のコミック作品をご自身で監督し、映像化しようと思ったことはありませんか?
私が優れた監督になるかどうかは疑問だ。なぜなら私は短気だからね。シーンが1つあるとして、様々なアングルから何回も撮るというのは、私には無理だ。私だったら「よし、撮るぞ。OKだ。じゃあ今度は次のシーン」となるだろうからね。長期的なものに対して我慢することができないんだ。

自分ではどのカメオ出演が一番面白かったですか?
一番面白かったのはおそらく、『アイアンマン』で女性と一緒に出演したシーンだろう。だが、基本的に全てのカメオ出演を気に入っている。『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』で私がスタン・リーだと名乗ったのに会場へ入れてもらえなかったシーンも面白かったし、『アメイジング・スパイダーマン』でも面白い役をやらせてもらった。今はまだ言うわけにはいかないが、凄く楽しかったよ。

昨年の夏に『X-メン』のプロデューサーから、マイケル・ジャクソンがプロフェッサーX役をやらせてくれと頼みこんでいたという話を伺いました。
彼がプロフェッサーXを演じたがっていたとは知らなかった。私は個人的にマイケルのことは知っていたし、何回か話をしたこともある。彼はスパイダーマンをやりたがっていたんだ。X-メンについては話をしていなかったよ。

マイケルがスパイダーマンを演じていたらどうなっていたと思いますか?
上手くやってくれていたと思う。すごくはまっていたと思う。ただし、トビー・マグワイアの演技は素晴らしかった。

マイケルは90年代にマーベルを買収しようとしたらしいですね。
そうだ。スパイダーマンを演じるには、それしか方法がないと思ったんだろうね(笑)。

『アベンジャーズ』のエグゼクティブ・プロデューサーであるあなたにお聞きしますが、映画化を狙っている若いコミッククリエーターに対して何かアドバイスはありますか?
良い映画になりそうな優れたコミックを描いていれば、どこかの映画プロデューサーがそれを見て、権利を買おうとするだろう。また、そのレベルのコミックを描いているのであれば、エージェントに自分のコミックを持って行くのがいいだろう。エージェントを通した方が話は早いからね。

過去にクレイジーなファンとの出会いが数多くあったと思いますが、その中で最近面白かった出会いは何でしょう?
すごいと思えるファンには、コミックブックのコンベンションで出会うね。とがったペンで自分の腕や肩にサインをしてくれというんだ。タトゥーのように体に刻み付けたいらしい。あれには驚かされるよ(笑)。

<『アイアンマン』を語るスタン・リー>