優勝した草野歩(右)と尾崎睦(左)。念願の優勝賞金100万円を手にした。「目が¥になってるんじゃないの(笑)」
 ビーチバレー国内ツアー第2戦・ビーチバレー大日本印章カップ最終日は13日、久屋大通公園(名古屋市)にて男女決勝、3位決定戦が行われた。

 悲願のツアー初優勝を狙う浦田景子(フリー)・浅尾美和(エスワン)組は決勝で、復帰二戦目となる草野歩(フリー)・尾崎睦(湘南ベルマーレ)組に敗れ準優勝だった。

 男子は昨年の本大会の覇者、西村晃一・ケーシー・パターソン組(WINDS)が優勝。名古屋大会連覇、先週のツアー第1戦に続き、二週連続優勝となった。

 3位には浦田聖子(千の花)・西堀健実(丸善食品工業)組、朝日健太郎(フォーバル)・白鳥勝浩(湘南ベルマーレ)組が入った。


悔しさよりも満足げな表情が浅尾の顔に浮かんでいた。
 ツアー初優勝が懸かった試合は完敗だったが、第1戦に続く表彰台。新ペア2戦目で決勝進出である。「3位、2位と上がってきている。ひとつひとつのプレイはいいプレイができた」と浅尾は話す。

 決勝の相手、草野・尾崎組とは先週のツアー第1戦、3位決定戦でも対戦した。その試合では浦田が狙われ1セットを失ったが、流れを引き戻し逆転勝ちした。

 しかし今週は浅尾にボールが集められた。草野も得意のジャンプサーブではなくフローターサーブで浅尾を狙ってくる。「(リスクを負って)ジャンプサーブを打って崩すことより、サーブを入れることに専念した」と草野は話す。

 威力、スピードはないサーブだったが浅尾はそれを攻撃に繋げることができない。「レシーブのボールを上げる位置が悪かった」と言う浅尾がサイドアウトを切れないと点差は広がっていく。中盤、5点先行されたところで、浅尾と浦田はレシーブのポジションを入れ替えた。先週同様、リズムを変えようとしたが、草野・尾崎には読まれていた。「初めから想定していた」(草野)とサーブが浦田にも打たれると、リズムを変えられず、流れは浅尾組にはやって来なかった。

 セットを失った後の第2セットも先行されたが、中盤に浅尾のサーブで追いついた。常にサーブで狙っていた尾崎が勝ちを意識したのか、レシーブでミスを続けた。

浅尾美和
これで浅尾美和の今季の成績は3位と2位。「3位から1位は、そんないきなりいっちゃったらねぇ…」と、試合後のコメント


 しかし草野・尾崎は落ち着いていた。リズムを失いそうになると浦田にボールを集め、戸惑わせて試合の主導権を握らせなかった。

 浅尾と浦田は、何度もレシーブポジションを交代したが、最後まで功を奏しなかった。浦田は「自分たちが、ノルことができず(先週の様に)追い上げることができなかった」と話した。

 「正直、本当に悔しい」と語る浦田も自身のツアー初優勝が懸かっていた。浅尾は、ツアーでは優勝へ6度目となる挑戦もはね返された。しかし浅尾は終始笑顔だった。「次はもっと度胸をつけていきたい。私たちには、もっとのびしろがあるので。ケイさん(浦田)!総合チャンピオンはまだまだいけますよ!」

 目標の年間総合チャンピオンへは、現在ランキング3位と悪くない位置。そう、シーズンは始まったばかりである。

結果は次の通り
□女子3位決定戦
浦田(聖)/西堀 2(21-15,21-13)0 幅口/小野田
□女子決勝戦
尾崎/草野 2(21-13,21-18)0 浅尾/浦田(景)
□男子3位決定戦
朝日/白鳥 2(21-14,21-16)0 青木/今井
□男子決勝戦
西村/Casey 2(17-21,21-12,15-13)1 井上/長谷川(徳)

(取材・文=小崎仁久)

■関連リンク
浅尾美和の写真ギャラリー(226枚)
浦田景子の写真ギャラリー(14枚)
草野歩の写真ギャラリー(10枚)
尾崎睦美の写真ギャラリー(13枚)