ミランFWアントニオ・カッサーノが『ミラン・チャンネル』で、今シーズンや自身の健康問題、今後について語った。さまざまなテーマについて話す中で、カッサーノは感極まったようで、ときおり涙も見せている。

「オレもチームも、素晴らしいEUROを送れるように願っている。国外でイタリアは叩かれているけど、彼らはちょっと嫉妬しているのさ。イタリアはナンバーワンだよ」

「(アレシャンドレ・)パト? オレは、彼にはリオネル・メッシに続く世界ナンバーツーになるポテンシャルがあると思っている。以前より強くなって戻ってくることを願っているよ」

「(シルヴィオ・)ベルルスコーニ会長からミラネッロで働くすべての人まで、ここではキングのように扱ってもらえるんだ。ミランを離れる人間は、すぐに後悔する。ここに来たとき、すぐにベルルスコーニ会長に感動させられたよ。必要なことがあれば、どんなことでも、いつでもいいから連絡しろと言ってくれた」

「(ローマ遠征から戻って倒れたときについて)気分は良かったんだ。ベンチスタートだったけど、途中出場して満足していた。飛行機の中では調子も良かったんだよ。でも降りたら、めまいがし始めて、左目が見えなくなった。医者から病院に行くと言われたけど、オレは行きたくなくて、30分話し合ったよ」

「それから病院へ行くと決めて、向かっている途中に、話すのも難しくなり始めた。頭では思っていたんだけど、言葉が出てこなかったんだ。サッカー界だろうがそうじゃなかろうが、みんなの愛情がうれしかった」

「スクデット? ユヴェントスを称えよう。オレたちはとてつもなく多くのケガがあった。それがなければ、6、7ポイント差で勝っていたはずだ。オレたちはイタリア最強のチームなんだよ。ユヴェントスのようにコンスタントにやれなかった。ミランはすべてに勝つためにスタートした。来年も、すべてに勝つためにスタートする」

なお、ベルルスコーニ会長とアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の3人は11日、同会長の家でディナーをともにしている。来季に向けての計画を立てているのだ。

ミランは世代交代に動いている。アレッサンドロ・ネスタは退団を発表し、11日にはフィリッポ・インザーギやジェンナーロ・ガットゥーゾと、さらに2人の重鎮がその後を追った。ジャンルカ・ザンブロッタもチームを離れ、クラレンス・セードルフも去る可能性がある。「重鎮」ではないが、年齢的にベテランであるマルク・ファン・ボメルも去就が微妙。マテュー・フラミニも同じだ。つまり、ミランは改革し、若返りを図っているのだ。