苔の壁をキャンバスにした新しいグラフィティ・アート(写真ギャラリー)

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グラフィティの多くは、スプレー塗料などを使って街に「足し算」を行うストリート・アート。一方、壁やトンネルに付着した排気ガスなどの汚れを落として描く「引き算」のアートは「リバース・グラフィティ」と呼ばれています。

その中でもちょっと変わったリバース・グラフィティが、苔で覆われた壁をキャンバスに見立てた作品。Strook(本名:ステファーン・デ・クルーク、Stefaan de Croock)さんはベルギーのルーヴェンにあるSTUKアートセンターの外壁を使い、苔を圧力洗浄機で落として描くグラフィティを発表しました。

苔は湿った場所ならコンクリート壁でもすぐに成長する植物。いったん洗浄機で落としても数週間で再生するので、描かれたアートワークが見られるのはほんの短期間だそう。でも見方を変えれば、それもまた面白いですよね。

たとえば、一度描いたアートワークが苔の再生によって薄くなってきたころ、そこに次の景色やストーリーを重ねて組合わせてゆく。そんな時間レイヤーを表現の一部としてグラフィティ・アートに組み込み、比較的短期間にその移ろいを楽しむことができるのです。

苔を使ったリバース・グラフィティ、やり方次第ではかなり創造性を発揮できるジャンルに発展するんじゃないでしょうか。新しい可能性が感じられる表現手法には、クリエイティブ魂がめちゃくちゃ刺激されますね!

 

 
[Stefaan de Croock via Web Urbanist]

Rumi(Jamie Condliffe/米版