2012-13シーズンに向けたインテルのプロジェクトは、まずベンチの問題が落ち着いた。これで真剣に将来を計画し始めることができる。誤ったシーズンを経て、すぐに競争力を取り戻すための改革の将来だ。

昨夏は時間を要したベンチの問題は、内部の解決策で片付いた。興味深く、何よりも安価な即座の解決策だ。アンドレア・ストラマッチョーニ監督がベンチにとどまるのである。同監督はすでに、将来を計画できることを示した。

一方で、解決しなければいけないのは、現場ではなくクラブ内部の問題だ。最近になって、パリ・サンジェルマンのレオナルドSD(スポーツディレクター)が、同職でインテルに復帰するとの噂が続いている。マッシモ・モラッティ会長はその可能性を閉ざしていない。また、以前からクラブ内部に「力強い人物」を求めるサポーターたちの要求に対する答えともなるかもしれない。

ただ、最もアツいのはもちろん、選手の補強に関することだ。最初に交渉するのは、ナポリFWエセキエル・ラベッシのようだ。トレード要員の候補から、MFジョエル・オビは外れている。あまりに重要な選手と考えられているのだ。

FWゴラン・パンデフ以外の候補としては、MFダヴィデ・ファラオーニ、DFアンドレア・ラノッキアに関して動いている。ラノッキアを評価する声は大きく、国外からもその声は届いている。同選手はおそらく、もはや売却不可能ではないのだ。

同じことはFWジャンパオロ・パッツィーニにも言える。特に、モラッティ会長がシエナFWマッティア・デストロに期待するとなればなおさらだ。同選手はインテル下部組織の出身で、ビッグクラブへの移籍準備を整えている。

FWマウロ・サラテを買い取るのは、バーゲン価格の場合だけだろう。一方、MFフレディ・グアリンの完全移籍はほぼ確実だ。同選手は中盤の最初の補強となる。だが、ほかにもマンチェスター・シティMFナイジェル・デ・ヨングもおり、ジェノアMFユライ・クツカに関してはすでに合意している。

守備陣はどうだろう? 現パレルモGKエミリアーノ・ヴィヴィアーノを呼び戻したがっているという噂もあるが、GKジュリオ・セーザルは今季素晴らしいシーズンを過ごしている。

DFルシオは8日に34歳の誕生日を迎えた。彼とDFワルテル・サムエルには代役が必要だ。だが、ラノッキアやDFジュアン・ジェススによるところが大きいだろう。DFクリスティアン・キヴがセンターバックとして契約延長に向かっている。サイドバックの補強も必要かもしれない。今のところは、マイコンと長友佑都しか残っていないからだ。