“ネットの真実”と“現実”の違い

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今回はfromdusktildawnさんのブログ『fromdusktildawnの雑記帳』からご寄稿いただきました。

■“ネットの真実”と“現実”の違い
ネットでは極端な事例ばかりが人気ランキングやトレンドキーワードにひっかかるので、「日本社会はどこもかしこもひどいことになっているのでは!?」とたまに勘違いする人が出てくるが、現実の大部分は、ニュース性のない“フツー”で“退屈”な事象で構成されている。

[ネットの真実]日本の会社はたいていひどい長時間労働。定時に帰れる人なんて、一部の恵まれた人たち。
[現実]ひどい長時間労働する労働者は少数派。定時か定時付近に帰宅する人のほうが多い。道路も電車も、定時に帰る人たちが利用する時間帯が一番混雑する。

[ネットの真実]会社のいいなりの奴隷や社畜にならないと給料がもらえない。
[現実]一方的に理不尽な命令をしまくる上司というのは少数で、ダメなところや理不尽なところもありつつも、概ね部下の能力・好み・状況を慮り、かつ、部下と相談してどの仕事を誰にやらせるか調整する上司のほうが多い。じゃないと、現場がちゃんと回らない。

[ネットの真実]ほとんどの経営者は労働者を搾取している。
[現実]労働者を低賃金で酷使して搾取した金で高収入を得ている経営者というのは少ない。労働者が低賃金で酷使されているような会社の多くは会社自体が儲かっておらず、経営者自身も必死で働いている割りにはそれに見合った報酬は得られてない。労働者のパイがやたら小さいので“搾取”しているように見えるケースのほとんどは、その会社が稼ぎ出すパイ全体の大きさが異様に小さいので、労働者に切り分ける分も異様に小さくなってるだけ。そういう会社では、社員は会社が稼ぎ出すパイが小さいのは経営者が怠惰で無能だからと考えていたりするが、経営者は会社が稼ぎ出すパイが小さいのは社員が無能だからと考えていたりしていて、割れ鍋に綴じ蓋なことも多い。

もちろん、「みのもんたが言ってたから!」という理由で信じちゃうおばちゃんもいるし、新聞に書いてあることはみな事実に違いないと思っちゃう人もいるし、自分の業界の状況がそのまま日本全体の状況であると思っちゃう人もいるので、ネットに限った話じゃないんだけど。

執筆: この記事はfromdusktildawnさんのブログ『fromdusktildawnの雑記帳』からご寄稿いただきました。