ミホ 今どきの20代女子は結婚を渇望していて、あの手この手で結婚への道筋をつけようと躍起になっているという内容の記事が『AERA』に載っていました。タイトルは、「20代の仁義なき婚活暴走女子vs嫌婚男子」。だけど、私の周りの20代後半女子で、そこまで婚活に励んでる人、いないですよ。

サチエ 私は半年前に3年付き合った彼と別れ、その直後に別の男性とお付き合いを始めたんですが最近別れてしまって。それでさすがに「そろそろ婚活しなきゃいけないのかな」という気持ちになってきたところなんです。だけど、婚活とは何かがよくわからなくて。

結婚相談所に入会するとか、そんなイメージしかなくて。だから「婚活」と聞くと、「お金を払わないと結婚できないってこと? 私、そこまでしないとだめってこと?」と思えてしまって。

ミホ 私は、今の彼とは結婚を意識せずに付き合い始めたんです。付き合う中で、「彼と結婚したいなと」思うようになってきたところ。ちなみに「付き合っている彼と結婚したい」というのも、婚活なんですか?

博士 婚活の定義は、「結婚をするための活動」でしょう。まず本人の目的として結婚があり、その目的のためにしているあらゆる活動を婚活と言うのだと思います。結婚紹介所に登録するというのは、婚活の一手段に過ぎません。他にも、婚活サイト、SNS、サークル、スクール、職場などで結婚相手を探せば、それも婚活というでしょうね。ミホさんのように「付き合っている中で、結婚したくて、いろいろ動いている」というケースは、大きく考えれば婚活かもしれませんが、まず好きな人がいて、その人と結婚したいと思っていることから、婚活の意味合いが弱まる気がします。

サチエ 私は、「次に付き合う人は、結婚を考えられる男性にしなきゃ」と思っています。これまでは自分から出会いを求めず自然に任せてきたんですが、やっぱり婚活ってしたほうがいいんでしょうか。

博士 いい男を捕まえたいなら、市場価値の高い20代のうちに婚活をしたほうがいいでしょうね。結婚市場においては、女性は1歳年を取るごとに、価値が著しく下がっていきますから。

28歳が売り手市場、34になるともうギリギリ

博士 妥協しない結婚ができるギリギリの年齢は、女性の場合で32歳といわれています。結婚紹介所のベテランカウンセラーによると、34歳までなら、なんとか相手の男性を説得して価値を吊り上げることができるけれど、35歳を過ぎると暴落するのだそうです。これは東京における年齢で、地方だともう少し若くなるはずです。

結婚市場において、28歳女性は少しだけ売り手市場、32歳女性は普通、34歳女性でギリギリ、35歳以上の女性は結婚相手としての価値はかなり下がると思ってください。

サチエ ええっ。そうなんですか? でも会社の32歳や34歳の先輩女性たちは、「ちゃんと仕事をしてるんだし、焦らなくても大丈夫だよ」と言っていますよ。

博士 結婚とは、投資です。28歳の女性には、「今すぐ結婚しないと、相手がいなくなる」という焦りはないですよね。けれど10年後、20年後も同じことを言っていられるでしょうか。38歳、48歳になったとき、結婚市場の中で今と同じようなニーズがあると思いますか? 男性がアプローチしてきてくれる自信はありますか? つまり28歳で結婚するということは、売り手市場のうちに自分を売っておくと、それなりの男性を捕まえられるし、あとあと後悔しなくてすみますよということなんです。

ミホ でも、どうしてそんなに年齢で価値が変わっちゃうんですか?

博士 男性が結婚を意識して女性を見た場合、子どもを産めることがとても重要になります。また、親に紹介したときに「けっこういい年ね」と言われるかもしれないといった、周りの目を気にする視点も入ってくるようになります。

マキ 男性たちは、「女性が子どもを産めるのは35歳までだろう」と漠然と思っているみたいですよね。最近、30代後半から40代前半で子どもを産む女性が増えてはいるけれど、「そうはいっても、35歳までだろう」と思ってる男性は多い。だから「子どもが2人くらいほしいな」と思ったら、32歳くらいまでの女性ってことになるのかもしれないし、34歳だと「子どもをつくるにはギリギリだ」と感じちゃうのかもしれないですね。

博士 そうですね。いずれにせよ、「結婚」を意識していないときの男性は、見た目さえ若ければ、年齢はそれほど気にしません。でも、いざ結婚を意識した付き合いとなると、とたんに女性の年齢を気にするようになるわけです。

まずは結婚市場での自分のニーズを知ろう

マキ 30代に入ると、ある程度の収入や学歴のある独身男性って価値が高くなるんですよね。知り合いの38、9歳の男性たちが結婚紹介所を使って婚活をしたんです。彼らは東大卒、早稲田卒男性ですが、20代はまったく女性にモテるタイプではなかった。話が面白いわけでもないし、かっこいいわけでもないし。

けれど、結婚紹介所で彼らはものすごくモテたらしくて。「かわいくて、賢くて、胸が大きくて、料理が作れて、癒し系じゃなきゃ嫌だ」とわがままをいっていたにもかかわらず、一切妥協せずに1、2年活動し、希望に合致する年下女性を見つけて結婚していきました。

博士 結婚紹介所ではお互いのことをスペックで測るから、有名大学卒で有名企業勤務の男性には、女性が群がるんですよね。

結婚を意識して相手を探そうとしたとき、女性は男性の年収や勤務先、学歴を気にしますよね。男性が女性の年齢を気にするのも、それと同じようなものです。

ここでの年齢は、あくまでも実年齢。「38歳だけど、いつも5歳は若く見られる」では意味がないんです。

サチエ 「女性の売り時は32歳まで」と言われると、やっぱり婚活しなきゃいけないかなという気持ちになります。だけど、「結婚するなら、こういう人がいい」と頭ではわかっていても、やっぱり見た目も気になっちゃうんです。

博士 まずは実際に婚活を始めてみるといいでしょう。サークルに参加する、男性がいそうな習い事を始めてみる、婚活サイトやお見合いパーティを使ってみるなど、出会いの可能がある場に出ていくわけです。

就職活動と同じですが、実際に活動をしてみることで「自分が選べそうな男性は、このあたりか」といったことがわかってくるはずです。

ただし、アプローチしてくる男性には体の関係だけが目的の人やカジュアルに恋愛を楽しみたいだけの人もいるものです。これらの「結婚する気はないけどアプローチしてくる男性」を判断材料に入れないことが大切です。

ときどき「私は年収3000万円の男性と不倫をしています。だから私に釣り合うのは3000万円クラスの人。それ以外とは付き合う気はありません」という女性がいるんですが、「不倫だから、その女性を選んでいるにすぎない」という視点が抜けているんですね。結婚相手としてその女性が選ばれたわけではないということをしっかり見ないと、自分の正しい市場価値を測ることができず、婚活がうまく進められません。

サチエ 結婚市場の中での自分のポジションをきちんと見なさいということですね。これまで社内恋愛ばかりだったから、もう少し外に出てみなきゃと思っていたんです。婚活というとガツガツしているイメージもあったので、まだそこまでしなくていいかなという気持ちもあったんですが、やっぱり動いたほうがよさそうだと思いました。少しずつやってみたいと思います!

今回のお題

『AERA 012年4月30日・5月7日合併増大号』

『AERA 012年4月30日・5月7日合併増大号』


マガジンハウス
420円

サチエ メーカー事務職、27歳。バツイチ。3年付き合った彼と別れ、現在は新しい彼と順調に交際中。勉強熱心なメモ魔。

マキ IT会社事務職、34歳。バツイチ。同棲中だった彼とついに結婚し、新婚生活を開始。

ミホサービス会社広報、27歳。合コンに精を出してもなかなか成就しなかったが、10カ月前に念願の彼氏ができて幸せモード。今の彼となんとかゴールインまで持ち込みたいと思っている。