3月末、東京都世田谷区庁舎の「すぐやる課」が「すぐやる課の精神が庁内に定着した」ことが理由で廃止されました。「すぐやる課」は、住民の困り事に職員が迅速に対応することを目的として昭和44年、ドラッグストアチェーン「マツモトキヨシ」の創業者でもあった松本清さん(当時の千葉県松戸市長)が始めたことを皮切りに各自治体で設置が相次ぎました。
 
 そんな「すぐやる課」の精神を自分の人生に定着させたのが本書の著者である高嶋美里さん。なんと家を4回も建てて海外旅行には3カ月に1回は出かけているという生活を送っているそうで、羨ましいかぎりです。

 高嶋さんは現在、アフィリエイトを教えるオンラインスクール「シビス」の塾長。もともとフリーランスのWEBデザイナーでしたが、心臓病を患う双子の出産により仕事と育児の両立の難しさを痛感。そこでヤフーオークション、アフィリエイトに取り組んだ結果、次々と成功し、携帯アフィリエイト関連事業で会社を設立。二児を育児する傍ら、自宅でパソコン1台だけを使って、初年度から年商2億円を達成しました。

 華々しい高嶋さんの経歴ですが、なぜそんなに物事がうまくいったのでしょうか。結論から言うと、それは「思い立ったら今すぐやる」というたったひとつの習慣を身につけたからなのだそう。

 たとえば多くの人は、「資格試験に受かったら、就職先を探そう」「やせたら、シャネルのスーツを買おう」「お金ができたら、海外旅行をしよう」と、自分に条件をつけることで、いつまでたってもその状態にならないことがあります。しかし、

「今すぐ就職先を探して、それに見合った資格を取ろう」
「今すぐシャネルのスーツを買って、スーツが似合う自分になろう」
「今すぐ海外旅行に行くために、ありったけの金策を練ろう」

 と考える癖をつけて即決即行の習慣を身につけることで、見逃してしまうようなどんなチャンスも逃さないようになり、目標を達成できると言います。

 本書では、そんな"幸運体質"になるポイントや考え方などが多数紹介されていますが、中でもやはり「スピード」が最も重要とのこと。なぜなら、インターネットの普及により世の中が変化するスピードが加速し、今やっていることが10年後も同じように続けられるとは限らないからです。高嶋さんは、「まず、勉強してからやろう。資格を取ってから動こう――そんな悠長なことを言っていたら、たちまち競争からは取り残されてしまう」と言います。また、「お金に直結するノウハウを教わることそのものよりも、そのスキルを習得しながら、何をやってもうまくいく幸運体質の考え方を身につけることのほうがずっと大事なのです」とも。

 ちなみに、マツモトキヨシの創業者だった松本清さんは幼少期から晩年まで、すぐやる課のスローガン通り、「すぐやり得るものはすぐにやります」を実践した人だったそうです。成功する人の精神論は、時代が変わっても共通するようですね。



『「今すぐ」やれば幸運体質! -すべてが一気に好転しはじめる「たったひとつの習慣」- (DO BOOKS)』
 著者:高嶋 美里
 出版社:同文館出版
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