ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長とFWエセキエル・ラベッシ、そしてインテルをめぐって、ちょっとしたミステリーだ。デ・ラウレンティス会長が7日、インテルのマッシモ・モラッティ会長の会社「サラス」のオフィス前にいたのである。

ただし、デ・ラウレンティス会長は「ショッピングのためにここにいるんだよ」と、モラッティ会長との会談は否定した。モラッティ会長も「デ・ラウレンティスがここにいたのは知らなかったな」と話している。

だが、これらのコメントで納得することはないだろう。ラベッシの契約違約金は3100万ユーロ(約32億3000万円)だが、インテルは以前からラベッシに強い関心を抱いていると言われているのだ。

以前からデ・ラウレンティス会長とモラッティ会長は良好な関係にある。そのため、トレード選手を含めた交渉も考えられる。その場合、MFダヴィデ・ファラオー、FWゴラン・パンデフ、DFアンドレア・ラノッキアらの名前が挙がっている。

デ・ラウレンティス会長は以前から、ポチョ(ラベッシ)が売却不可能だとは話していない。3100万ユーロの違約金を支払うクラブがあれば、そのクラブが同選手を連れて行くことになると何度か話している。

一方、モラッティ会長は数週間前、ラベッシのことを気に入っているが、獲得については「一定条件なら」と話している。インテルは3100万ユーロの支払いを望んでいないということだ。だが、交渉をまとめるための形を模索していることはあり得るだろう。

ポチョはアンドレア・ストラマッチョーニ監督のプレースタイルにおいて、理想的なセカンドストライカーだろう。両クラブにとって来シーズンの計画がより明確になる近いうちに、交渉が始まる可能性はある。