映画界でも活躍していたアダム・ヤウク(ビースティ・ボーイズ) 写真:Rex Features/アフロ

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ビースティ・ボーイズのMCAことアダム・ヤウクが5月4日、がんのためこの世を去った。享年47。

ビースティのメンバーとして有名なアダムだが、映画界でも活躍していた。2002年にはオシロスコープ・ピクチャーズ(Oscilloscope Pictures)を設立。

『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』や『ベルフラワー』、昨年のカンヌ国際映画祭でも上映された『少年は残酷な弓を射る』(6月30日(土)から日本公開)、ミシェル・ウィリアムズやポール・ダノらが出演した『ミークス・カットオフ/Meek's Cutoff』、ウディ・ハレルソンやスティーヴ・ブシェミ、サマンサ・モートンらが出演の『ザ・メッセンジャー/The Messenger』など、数多くのインディー映画を世に送り出してきた。

オシロスコープでは、アダムが監督デビューを果たした2008年のドキュメンタリー『ガニン・フォー・ザット・ナンバーワン・スポット/Gunnin' for That No. 1 Spot』もリリースしている。2006年には"ナサニエル・ホーンブロワー"名義でビースティのライブ・ドキュメンタリー『ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国』の監督も務めた。そのほかにも、ビースティの名曲「Body Movin'」のPVも手がけた。

アダムの映画への造詣の深さは、<Criterion>でも見ることができる。彼が同サイトで挙げた"名作10本"の中には、イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ(『カビリアの夜』)や、黒澤明(『七人の侍』『用心棒』『羅生門』)、ニコラス・ローグ(『美しき冒険旅行』)などが含まれている。

ビースティ・ボーイズのヒストリー