自分が働く現場を体験し喜びも大変さも知ったうえで一生の仕事だと判断しました

インターンシップで見つけた'働く自分' Vol.21

東急建設株式会社 本田浩祐さん

夏休み中は日程の許す限り参加しよう!と5社のインターンシップにエントリーした本田さん


■これから40年近く働く職場を見ないで入社することなど、考えられなかった

「人々が集う場所、皆が利用する交通機関をつくる仕事は、後世にまで形に残るのが魅力」
そう語る本田さんの就活は、建設関係の仕事に従事している知り合いに案内してもらった現場の見学から始まった。それを機に“体験することで仕事がわかる”と考えるようになり、すぐにインターンシップを探し始めた。

参加したのは計5社。大学3年の7月から10月にかけて、4社で1日現場見学、東急建設で2週間の建設現場体験を行った。
「たとえ1日の現場見学でも雰囲気はある程度わかるし、勉強になりました。ただ、やはり“招待されている感”はありましたね。その点、2週間の現場実習は、自分の目で見ながら施工管理の流れを把握できたし『ここまで終えたら、翌日は何をしなければならない』と先のことまで考えることができるようになりました」

2週間のインターンシップで派遣されたのは、神奈川県横浜市の駅改良工事の現場。建物が実際にどのようにでき上がっていくのか、施工管理とはどのような仕事なのか、ほとんど知識のなかった本田さんにとって、毎日が感動の連続だった。
「今まで見たことのないような大型の作業車や大人数の作業員――目にするものすべてが新鮮でしたし、現場ができ上がっていく工程を見られることに、すごくワクワクしました」

本田さんは、2週間マンツーマンでついた指導員の下で、現場の流れや仕事内容を学んだ。
「施工管理は、事前の段取りや的確な判断が重要です。鉄筋を組み、コンクリートを流し込むための型枠をつくり、コンクリートを流し込むという各工程に、それぞれ大勢の作業員がかかわってくる。施工管理者の段取りや采配が悪ければ、現場がまごついて工事が滞ってしまいます。事故なく円滑に工事を進めるために、大型車両の到着時間の管理など、細部にまで気配りしながら建物を完成させていくのが施工管理者の仕事。こうしたことを、実際に現場で学ぶことができました」

本田さんにとって、このインターンシップは自分が目指す仕事を知る貴重な機会となった。
「私がインターンシップに参加した目的は、施工管理の仕事の流れを見ること。この目的は十分達成できました。それだけでなく、より良い建物をつくるために打ち合わせを重ね、意見を出し合う現場社員の熱意、若手とベテランとの隔たりのない職場の雰囲気、一緒に飲みにいって聞いたプライベートの話など、仕事以外の部分でわかったことも大きな収穫でした」

きつい、汚いなど、建設業界で働く大変さは就活を始める前から耳にしていたし、覚悟もしていた。
「実際その通りだったこともありますが、一方で、1つの事業に何百人もの人たちがかかわり、施工管理者のひと言で彼らの士気が上がり、立派な建物が完成するというやりがいの大きさも実感。これから40年近く同じ職場で働くのに、体験もしないで入社を決めてしまうなんて、私には考えられませんでした。私の場合はインターンシップを経て、仕事の喜びも大変さも理解したうえで入社したので、仕事を始めてからのギャップはありませんでしたね」

2012年、渋谷駅周辺は目覚ましい進化を遂げている。その中核を担っているのが東急建設であり、鉄道建設の分野で変わりゆく街に携わっていくことが、本田さんの現在の喜びだ。
「工事責任者である自分の判断が、現場を動かしていくことになるので、もっと専門知識を身につけて、その場その場で適切な判断をできるようになることが、今の目標です。そして、将来はさらに大きな現場を任されるような存在になりたいですね」