大型連休後半(2012年)の4日から5日にかけ、北アルプスで中高年の山岳遭難が相次いだ。遭難したのは13人。白馬岳近くでは北九州市の医師ら6人全員が死亡し、爺ケ岳でも女性1人が死亡。岐阜県側の涸沢岳では男性1人が死亡した。

警察・自治体ヘリ500〜1000万円。民間は1時間60万円

井上貴博リポーターは「2000年をピークに登山者人口は減少していますが、遭難事故の約8割が中高年によるもので、大半があまり山に慣れていない素人登山者でした」と伝える。それにともなって山岳救助隊の出動回数も増えているが、経費はどのくらいかかってしまうものなのか。

井上「県警や自治体の救助ヘリは1回の出動で数百万円から1000万円近くの経費がかかります。民間ヘリに救助を依頼すると1時間で60万円前後。警察のヘリが他の遭難事故に出動していて民間ヘリを頼むしかないとわかり、遭難者が自力で下山した例もあったそうです」

コメンテーターの池田健三郎(経済評論家)は「ちょっとしたケガでもすぐに救急車を呼ぶというのと同じ。まるで救急車感覚だね」と呆れた表情を見せた。日本山岳ガイド協会の磯野剛太氏は「水や食料は多めに持っていかないこと。標高が100メートル高くなれば気温は0.6度下がり、風速1メートルの風で体感温度は1度下がる」と言う。

井上「水や食料を多めに持てばいざという時に安心と思いがちですが、荷物が重くなり体力の消耗も早いそうです」

八塩圭子(学習院大学特別客員教授)「私もお友達とトレッキングによく行きます。山に慣れていない人はトレッキングも登山も同じものと考えがちですが、トレッキングと登山は別物。トレッキングができるのだから、登山だってできると考えるのは危険です」

山ブームで登山紹介のようなテレビ番組が多いけれど、あれって天候のいいときだけ撮影していることをお忘れなく。