銀行が欲しがる人材の特徴とは

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 依然として就職難が続いていますが、今も昔も「不況に強い」「安定している」として学生に人気なのが大手メガバンクをはじめとした銀行。ゆえに今年も多くの学生が銀行からの内定を目指して就職活動をすると思われますが、銀行員としての適性や銀行員が好感を持つ人の特徴とは一体どのようなものなのでしょうか。
 今回は元銀行員である津田倫男さんの著書、『銀行員のキミョーな世界 ― なぜ行内事情を押しつけるのか?』(中央公論新社/刊)から、銀行が欲しがる人材の特徴を紹介します。

■権威に逆らわない
 津田さんは銀行員の業務について、「与えられる仕事がとくに創造性も想像力も必要とされない通り一辺倒」なものだとして、自分を差別化することが難しいといいます。それにより、成績優秀者は銀行によって「作られる」ことが多く、つまり「この人間は上に引き上げたい」と人事部や支店長が思うと、成績の上がりやすいポジションに回されるのだそうです。
 では、人事部や支店長が「引き上げたい」と思う人材とはどのような人材なのでしょうか。
津田さんは、自身の銀行での経験を踏まえて、「権威に従順な人の方が銀行では暮らしやすい」といいます。また「反骨精神旺盛な人」「実力勝負をしたい人」は銀行には向かないとも。こういった銀行内の人材の好みは、採用活動にも影響してきそうですね。

■言われたことを期待以上にこなす
 また、銀行が欲している人材の特性として、津田さんは「言われたことを期待以上にこなす」ことを挙げています。
 上司の指示を額面だけでなく、裏まで読んで理解できる人材が、銀行では重宝されるのだそうです。
 たとえば、会議に出席する上司のために資料を作るときは、その上司が会議中に想定外の質問を受けたとしても答えられるような資料なら「期待以上」の仕事をしたといえます。
 もちろん、はじめからこうしたことができる人はいないのでしょうが、「つねに期待を上回る」という気概は必要なようです。

■節度を持って「バカ」できる人
 銀行の中で宴会は重要であり、取引先との宴会よりも行員だけの宴会の方が大切だといっても過言ではありません。
 銀行では性格が明るいと言われる人の方が出世しやすいといわれますが、当然守らなければならない節度もあります。若い行員が宴会など無礼講の場でどのように振舞うかを、上司はチェックしているのです。宴会で芸を見せたりするのは問題ないのですが、酔いすぎてあまりにも失礼な行動を取ってしまうのはNG。
 裸踊りをしても、本当に丸裸になるのではなく下に水泳パンツを穿いている、というのが銀行員の宴会芸だと津田さんはいいます。

 本書には、元銀行員である著者だから知る銀行の表と裏、建前と本音がつづられています。銀行への就職を目指す人は、外からでは分からない、真の銀行の姿を知っておいて損はないはずです。
(新刊JP編集部)