【クレカ VS 現金】韓国大決戦 最終的にお得なのはどっちだ? なんと1万円以上も差がついた!

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“クレジットカード(クレカ)派”対“現金派”、ガジェット通信が誇るセレブ記者2名が韓国旅行をめぐって大決戦。ことの発端は「海外旅行のとき、クレジットカードって便利だよね」というクレカ派の発言だ。「まぁ便利だけど、海外だと不正利用とか怖そうだし、為替レートも高いでしょ? 使えないところも多そうで、現金ないと辛くね?」と筆者が反論。すると話は一転、ならば実際に検証してみよう! ということに。場所は取材費が安いというだけの理由で韓国に決定した。現金派記者(筆者)とクレカ派記者、どちらがお得に旅をしたかレポートをお届けする。

●ルールは簡単! 現金とクレカで同じ品物を買って同じ額だけ使用する!
今回のルールであるが、各々が同商品を購入し、現金とクレジットカードで支払っていくこととした。なお、交通費や食費など共有部分に関してはできる限り折半することを前提に、どうしても難しい部分(タクシー等)では交互に支払い、すり合わせて調整することとした。

●まずは現金派が動く クレカ派は静観の構え
みずほ銀行へ
大層なタイトルを付けてごめんなさい。ただ単に筆者が韓国ウォンへ両替をしただけです。今回は10万円をメドとした。出発前、空港のみずほ銀行にて両替を行う。

この日のレートは「100KRW=7.94JPY」。ネットで見たレートは「100KRW=7.14JPY」なので、両替に11%も手数料がのっていることになる。なお実際にはウォンのキリを良くするため、10万44円を両替して126万ウォンを入手した。この126万ウォンをボーダーラインとして、クレカ派も同額を消費するのが今回の旅の目的だ。カードの明細は円建てになる為、現金10万44円に対して、果たしていくらがクレカ派へ請求されるのか、その点に注目して欲しい。

両替完了
分厚くなったサイフは大金持ちになった気分だが、このまま全額持ち歩くのはいささか不安だ。

●まずはレンタルWi-Fiを借りてみよう
Wi-Fiをレンタル
すんなりと韓国に上陸したセレブ記者2名だが、まずは何よりもレンタルWi-Fiを借りるところからスタート。このレンタルWi-Fiは1日8000ウォン(570円)で借りることができる。データ量も無制限で、いつでもどこでもネットが利用できるので旅行へ行くなら必須アイテムだ。

韓国・金浦(キンポ)国際空港の到着ロビーにてレンタル可能だ。しかし、ここでいきなり問題発生。このレンタルWi-Fiは現金で借りるとなると保証金として15万ウォン(約1万600円)が必要となるのだ。つまり契約時に15万ウォンを預けなくてはいけない。カードの場合、このデポジットは不要だ。

何も消費しないでこの金額は正直シンドイ。また保証金が戻っても既に出国前の空港では使い道も大幅に制限される。そこで通信費はカードで支払い、折半することとした。

●鉄道は現金のみ! 現金派大勝利! のはずでした
電車で移動
金浦国際空港からは電車が便利だ。しかし鉄道ではクレジットカードが使えない。先ほどのレンタルWi-Fiでは苦渋をなめた現金派記者だったが、ここで名誉挽回だ。上から目線で「あら困ったね、クレカも利用できるタクシーにしようか? ただ、あんまり無駄遣いはしたくないんだけどねぇ」とチクチクと攻撃する現金派記者。今思い返すも最低である。

が、ここでクレカ派記者に「おいら、ATM使ってみたいんだよね」と言われたことで形勢は逆転する。確かにクレジットカードにはキャッシング枠があり、海外のATMで現金を引き出すことが可能だ。クレカ派の最大の欠点である「カードが使えなくて、試合終了」がこれでなくなる。 抗議する現金派記者に対して「要は最終的に各々いくらになったかって企画だし、キャッシングは利子もかかるんだから、ハンデをあげるよ」の反論で終了。クレカ派記者は空港にあるATMにてキャシングを行い、切符を購入した。上から目線で始まったはずが、逆に上から目線で返されつつ空港からソウル市内へと向かう現金派記者であった。

●キャッシングの利率は?
ATMには日本語も表示される
さて上記でキャッシングの話題が出たのでここで説明を。今回、電車代にATMから1万ウォンのキャッシングを行った。これを例に簡単にキャッシングで発生したコストを解説していく。キャッシングで発生するコストとしては「利息」と「海外ATM使用料」がある。

1万ウォンの現金をキャッシングしたところ、36%の3600ウォンが入り口(現地)のATM使用料としてかかっており(※)、帰国後確認したところ、1万3600ウォンをキャッシングしたことになっていた。
※現地のATM手数料はかからない機種も多い。

また利息だが、帰国後早期返済を行ったところ、記者のカードの場合は年率14.5%がかかる。今回の場合、日割り計算で1万3600ウォンを13日借りた計算となっており、利息として4円がとられている。その他ATM使用料として1万円未満の引き出しで105円、1万円以上の引き出しで210円かかることがあり、クレジットカードのショッピング枠部分に105円が記載されていた。つまり1万ウォン引き出した場合313円が余計にかかった金額となる。この金額も最終計算時に加算することとする。ちなみに写真を見ると分かるがATMは日本語で表示され操作は分かり易い。

●娯楽に徹する1日目 飲んで遊んでわっしょいしょい
大統領御用達の店
初日は時間もそれほどないので、食事と夜の娯楽にいそしむことに。韓国到着早々に日本ではご無沙汰なユッケビビンバ(各自1万ウォン)で腹ごしらえはしたものの、ここはやはりお肉が食べたい。そこで向かったのがホルモンの有名店『良味屋(ヤンミオ)』だ。 ここは大統領御用達の店と言われており、特にミノと大腸は「韓国で一番旨い」とも評される名店だ。

絶品のホルモン
ホルモンを注文するとお店の人が付きっきりで絶妙の焼き加減に仕上げてくれる。頂くとミノはとても肉厚だ。ここで不思議な体験をする。ここのミノは硬さがみじんも感じないのだが、コリコリとした食感はきちんと残っているのだ。柔らかければミノの特徴的な食感は失いがちだが、それが過ぎれば逆に“硬い”と感じてしまう。その微妙な加減を失うことなく残しているのが『良味屋』のミノなのだ。「韓国で一番旨い」という評価に間違いなしのお店であった。

カードで支払い
と脱線したが、ビールや骨付きカルビも注文し、現金派記者は6万3000ウォン、クレカ派記者は4594円を支払った。

●射撃場で銃を撃ちまくる
明洞の射撃場
お腹もいっぱいになったので、次に韓国らしいお店で遊ぼうと『明洞(ミョンドン)実弾射撃場』へ向かった。こちらは何十種類もの拳銃が用意されており、過去には日本のテレビ番組でも紹介されたことがある。日本人スタッフも常駐しているため、言葉で悩むこともない。

弾数や銃の種類にもよるが、今回はオススメされた『ルパンコース』(一人20万ウォン、約1万4000円)で遊んでみた。使用拳銃はその名の通りで、ワルサーP38等の実弾射撃を楽しめる。銃の破裂音と、火花も飛び散るその迫力は、日本では到底味わえるものではなかった。

●伝説のホンタクを食べてゲンナリ
ポテトチップスのキャラクターみたい?
明洞での射撃後、まぁボチボチ次の場所へ……と思い、ふらふら歩いていてみつけたのがこちらのお店。

最初に注目したのは看板のマークが某ポテトチップスのキャラクタにそっくりで「ああ、ネタになるなぁ」という程度であった。が、ショーケース内に“ホンタク”を発見! “ホンタク”とは“ホンオフェ”(ガンギエイを壺などで発酵させたもの、強烈なアンモニア臭が特徴)と共にマッコリを頂く韓国料理だ。「口に入れた途端に卒倒した」「涙を流しながら食べた」と言われる程に強烈な風味は、スウェーデンの“シュールストレミング”と共に世界トップレベルの芳しい料理として有名だ。気がつけば記者2名は店内に吸い寄せられていた。

これがホンオフェ
マッコリと共に注文すると、10分程で“ホンタク”は出てきた。こちら2人で4万2000ウォン。トッピングとしてニンニク・エゴマ・豚の三枚肉が添えられている。出てきた途端、席の周りにアンモニア臭がし、食べてもいないのにプレッシャーを与えてくる。

エゴマやニンニク、キムチと共に頂いてみると……、あれ、思ったよりもアンモニア臭は強くない。サッパリとした味付けで身は軟骨だろうかコリコリとしている。エゴマの香りやキムチの辛みで中和されたのか、これなら食べられる……、と思った途端に刺激臭がドーンと来た。思わずムセる現金派記者。ちなみに今回注文した“ホンオフェ”は約20枚程。1枚、2枚と食べ進むが、徐々にペースは落ちていき、半分を超えた頃には会話が失われていった。なんとか食べ終わり、現金派記者は2万1000ウォン 、クレカ派記者は1531円をそれぞれ支払う。

●24時間遊び倒せ! カジノで散財
カジノへ
お金を使うことが目的である我々が次に向かった場所がカジノ。ソウル市内には3か所程のカジノがある。今回はソウル駅から最も近い『セブンラックカジノ ミレニアムソウルヒルトン店』にお邪魔してみた。

24時間営業のカジノは深夜に入っても活気があり、カードゲームやスロットマシンを楽しむことができる。また両替所やATMもあるため、現金を持ち込まなくても大丈夫だ。

今回、クレカ派記者はそれまでの割り勘の際に全額をカードで支払い、現金派記者がクレカ派記者に支払っていた現金9万ウォンを使用。現金派も同額の9万ウォンを支払って勝負した。 この少ない軍資金ではテーブルポーカー・ブラックジャックなどを行うのは心許ないため、健全(?)にスロットマシンで遊んでみた。スロットマシンは100ウォンから遊べるため、勝てる勝てないに関わらずカジノ気分を堪能できるだろう。また、このカジノには無料ドリンクバーが設置されており、ソフトドリンクは無料、ゲームをプレイしていればアルコールも無料となる。フードも無料で(ただし、1人1回のみ)カレーやラーメンなどが食べられるそう。2人ともキレイに9万ウォンを使い切って終了。

●韓国豆知識
セブンイレブンもある
1日目終了だが、ここで韓国豆知識をいくつか。 まず、韓国ソウル市内には『セブンイレブン』『ファミリーマート』など、日本でもお馴染みのコンビニエンスストアがいたるところにあり、当然のようにクレカ決済ができる。少額決済でも気にせずみんなカードを使うのでとても気が楽だ。またATMも併設されているから現金が必要な場合も、大変便利。

もう一点はタクシー料金の安さだ。今回、ソウル市内の移動には専らタクシーを利用したのだが初乗り料金は200円〜400円と日本と比べて大変安く、カードも使える。ただしメーターを使わず「じゃあ○○円ね」と先に料金(しかも日本円で!)を決めようとするタクシーはボッタクリなので注意して欲しい。

●韓国の鰻の蒲焼きはコチジャンの味
鰻の蒲焼を注文
さて、2日目のスタートだ。まずは腹ごしらえということでホテル周辺で探すと「鰻」の文字が。韓国版鰻の蒲焼きだ。味付けは日本のように甘いタレのほか、コチジャンをベースにした辛いタレ、更に塩(白焼きですね)と色々な種類がある。身も厚く表面はサクッと中はフンワリ。もちろんサラダ等々の付き出しも大量にあり、ヘルシーかつお腹いっぱいだ。

気になる料金は一人2万5000ウォン。現金派記者は2万5000ウォン、クレカ派記者はカードで1823円を支払った。

●韓国のアキバ龍山の電気街でデジカメ購入
韓国のアキバ龍山へ
昔の秋葉原の雰囲気
2日目は買い物に全力を出そうということで、”韓国のアキバ”と呼ばれる龍山の電気街へ向かってみた。ここは昔の秋葉原といった雰囲気で、デジタル家電は勿論のこと、ICチップや業務用機器なども扱う一大電気街だ。いくつかの建物に分かれているが、とある建物は1フロアが丸々マザーボードの店だけであるなど、パソコン好きならいくら時間があっても足りないだろう。

GYM CAMERA
そんな中、ガジェット通信の記者である我々が注目したのが『GYM CAMERA』だ。これは『GoPro』を思わせる防水・防じん・対衝撃に優れたデジカメで、日本では未販売。フルHD撮影が可能で、標準で各種アタッチメントも提供されている。金額は一台42万ウォンということで、現金・カードで同じ商品をそれぞれ購入した。

●ロッテの免税店で旅行カバン購入
明洞へ移動
続いて向かったのが、明洞にある『ロッテ免税店 本店』だ。有名ブランドが数多く入っており、化粧品・洋服など品ぞろえが豊富なことから、多くの観光客でにぎわっていた。こちらでは機内持ち込みOKなサイズの『サムソナイト』の旅行カバンを各々購入することに。

ここで最後にクレカ派記者に大きな恩恵が。なんとVISAカードを利用すると10%の割り引きが受けられるのだ。これは現金派記者には大きな痛手だ。

旅行カバンを購入
現金派記者は38万2700ウォンを、クレカ派記者はカードで決済をして2万5181円を支払うこととなった。しかし後にこれはよくない判断だったと判明する。また金浦国際空港にあるロッテ免税店でもお土産として韓国のりを購入した。こちらは18ドルと表記されていたが、ウォン払いの場合2万500ウォン、カード払いの場合1386円となった。

●クレカ派に痛恨のミス
日本円決済で3%の手数料がかかっていた
帰国後、現金派記者とクレカ派記者で旅行中にかかったお金を計算していると、海外カード事情に詳しい人間から「免税店のカードの買い物、日本円決済になってるのでは?」との指摘が。明細を確認したところ、お店の値札でドル表示だった価格301ドルに対して、両替レート「100JPY=1.1953USD」を適用して2万5181円となっている。この両替レートは「1ドル=83.66円」だが、4月15日のVisaカードが採用する為替レートを調べると「1ドル=81.145円」。海外でのカード利用時にかかる、事務手数料1.63%を入れても「1ドル=82.467円」。つまり400円ほど多く支払っていた。これはクレカ派記者、ミスってしまったようだ。明細にもしっかり3%を上乗せしていると書いてあった……。

海外でのカード払いでは、現地通貨決済と日本円決済のどちらを選択するか聞かれることや、場合によっては勝手に日本円決済をされてしまうことがある。注意しなければいけないのは、ここで日本円決済を選ぶと3〜5%の手数料を取られてしまうことだ。この手数料はお店側が設定するもので、店の儲けとなる。日本円決済を勧められたら、迷わず現地通貨決済を選んでおこう。また、明細をよく見て日本円表示されていたら、サインをする前に現地通貨決済でお願いしよう。

●気になる結果は……?
改めて今回の旅程で使用した金額を集計しよう。 まずは現金派記者だが

【現金派】
WiFi料金(折半):8000ウォン
ユッケビビンパ:1万ウォン
ホルモン焼き:6万3000ウォン
射撃場:20万ウォン
ホンオフェ:2万1000ウォン
カジノ:9万ウォン
鰻屋:2万5000ウォン
デジカメ:42万ウォン
カバン:38万2700ウォン
韓国のり:2万500
交通費(電車・タクシー、折半):2万2000ウォン

合計:126万2700ウォン(10万258円)

当初の予定(126万ウォン)より2700ウォン(約214円)ほど超してしまったが、大体使い切ることができた。

それではカードで支払った場合、いくらになったのか? クレジットカードの明細から日本円でその結果を記述してみよう。

【クレカ派】
明細は日本円で記載される
WiFi料金(折半):583円
ユッケビビンパ:732円
ホルモン焼き:4594円
射撃場:1万4586円
ホンオフェ:1531円
カジノ:6586円
鰻屋:1823円
デジカメ:3万630円
カバン:2万5181円
韓国のり:1386円
交通費(電車・タクシー、折半):1610円

キャッシング手数料:258円
(キャッシング利息:4円
現地ATM使用料:254円)
ATM使用料:105円
※クレジットカード決済には三井住友VISAを使用。キャッシング時はクレディセゾンのAMEXを使用

合計:8万9605円

10万円(正確には、両替した10万44円に、現地で使って超過した214円を加えた10万258円)の現金と同等の買い物をカードでした場合は、8万9605円、なんと10%以上の1万653円も差が出たことになる。

これだけの差が出た理由は、カードと現金両替の手数料の違いで、カードがかなり割安だからだ。例えば今回の場合、国内銀行ではウォンへの両替手数料レートが約11%だったのに対して、クレジットカードでは海外利用時の手数料が1.63%しかかからない。

さらにカードでは買い物によってポイントが貯まるのに、現金は残った小銭は再両替もできず捨て金となっている現状を考えると、現金派がかなり損したことになる。 まさに「ぐぬぬ!」である。

悔しいかな、今回は現金派の記者が完敗であった。しかし今回、身を持って味わった体験を元に今後の買い物では、より賢く買い物ができるようになったとは思う。円高を背景に海外旅行での買い物はお得だと言われている昨今。今回のレポートにより、読者がより経済的な買い物をする一助になればとても嬉しい。ちなみに原稿執筆中の現在も「1万円もかよ……カード使えば良かった……」とため息をついているのは内緒だ。

ちなみに、今回はトラブルに見舞われることはなかったものの、カードは安全面でも有利。現金は落としてしまえばそれっきりだが、カードの場合は盗難されたり紛失して、だれかに不正利用されたとしても、本人以外の利用はカード会員に明らかな過失がない限り補償される。カードの種類によっては、ショッピング保険や旅行保険もついているので、どう考えてもクレカ派の大勝利なのであった。