フランキー・エドガーとノーギ・グラップリングのスパーを行った北岡悟。エドガーのグラップリングの動きは柔術が根幹にある組み技と違い、あくまでもMMA的だった

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27 日(金・現地時間)、前日のヘンゾ・グレイシー柔術アカデミーのMMAセッションの際、ホーウス・グレイシーから誘われたRGAハルンデルでのノーギ・トレーニング、午前10時の練習開始に合わせ、水垣偉弥、日沖発、漆谷康宏、北岡悟、久米鷹介、伊藤健一の一行は再びニュージャージー州を南下した。

人懐っこい笑みを浮かべるホーウスが迎えてくれた大きなマットスペースを持つアカデミー、練習開始時間になって姿を現したのは、ブラジリアンファイターとフランク・エドガーの二人のみ。どうやら、エドガーの技術確認の時間に彼らを招いてくれたようだ。

トップとボトムから開始の限定スパーと、立ち技から寝技までのノーギ・スパー計5分4Rでは日沖発、北岡悟、久米鷹介がエドガーと手を合わせた。その後、エドガーのテクニック確認時間になると、突然ヘンゾ・グレイシーがアカデミーに現れ、エドガーのみならず日本勢にも技術指導をしてくれた。今回の米国出稽古紀行は、RGAハルンデルでの練習を終えた北岡に、この日とトレーニングと出稽古を振り返ってもらった。

――急遽、実現したホーウス・グレイシーの道場でのノーギ・グラップリングの練習でした。

「ほんと、広々としたスペースで隣を気にせず、ノビノビとフル・グラップリングを楽しめました。逆に壁を使うこととかはないので、ケージもリングも関係ないところの練習でしたが、単純に気持ち良く練習できました。

ただ、この旅を通して、もう人の親切さに甘えすぎているなって感じで。このままで良いのかっていう気持ちは持ち続けています」

――ともあれ、フランク・エドガーと立ち技からのグラップリングのスパーをしました。

「去年に手を合わせたときは、疲れもピークでヒカルド・アルメイダとスパーした直後のヘロヘロの状態でガチャガチャやっていました。あの時と比べると、余裕をもってスパーに臨むことができました。

逆にエドガーが、日沖君とやった後で疲れていました(笑)。攻めも少なかったし、だから下になってもいいから、切る気満々のエドガーにテイクダウンを仕掛けました。去年、やったときも倒せたので、倒すことはできると思っていました。ただ、トップキープはできない。バックを取ってきたときも、バック落としは得意なんですけど、そこからも立つのが早かったです。

無理しないし、下にならないというのが体に染みついているんでしょうね。まぁ、こういう感じかなって思っているエドガーでしたね。ガードになったときも、潜りを決めかけたけど、ギリギリになると、レスリングっぽく立たれましたね。バックをとってきたときも、深追いしないというのではなく、純粋な柔術の感覚ではない部分での、技術的な高さを感じました。ノーギ・グラップリングといっても、MMAグラップリングの色が強いと思います」

――日沖選手にパスを決められた攻防、北岡選手に潜られそうになった展開、すぐにホーウスのところにいってレクチャーを受けていました。チャンピオンになって、なお驕るところがないのは単純に恰好良かったです。

「羨ましがるとか、そういうことじゃないですけど、回りにエキスパートがたくさんいるから、驕ることがないというか、驕れないですよ。そこが良いですよね。そういう人が同じ空間にいて、すぐに尋ねることができるから、『この部分に関しては、僕は全くダメだから』って言えるんじゃないですか」

――米国のMMAを語ると、最終的には指導者の存在と選手層の厚さに行きつきますね。

「それはそうなります。神がかったタイミングで、ヘンゾがやってきてくれて抑え込みの受け手をしたのですが、抑え込みとかちょっと面白かったですね。エドガーに指導しているのが、ブリッジからヒップエスケープ。みんなが教えることを、マスターも指導しているって面白いですよね。ヘンゾがヒップエスケープをするときに、押す体の位置なんかも、『そこなんだ』って発見になりました。

小手をさした状態でのネック・クランクを指導してくれたのですが、あれは僕の組手のなかですぐに応用できますね。グレゴーやイーゴーともやったけど、グレイシーはやっぱり面白いものですよ。凄く良い汗をかき、使えそうな技のヒントをもらえました。なんか、良かったです」
インタビュー元記事はコチラ

■北米出稽古紀行
久米鷹介@RGAブルックリング
漆谷康宏@ヘンゾ・グレイシー柔術
水垣偉弥@マーク・ヘンリー地下ジム
久米鷹介@ATTアトランタ
伊藤健一@Cooler
日沖発@アリアンシ柔術
漆谷康宏@ATTアトランタ