G・JOE?はかく語りき
『クロノトリガー』。スーパーファミコン時代の名作RPGゲームです。1995年製作当時、隆盛を極めていたRPGゲームの双肩を成すは、スクウェア社の『ファイナルファンタジー(FF)』と、エニックス社の『ドラゴンクエスト(DQ)』。同作品はFFシリーズ担当の坂口博信さん、DQシリーズの堀井雄二さん、鳥山明さんらがタッグを組むという話題作となりました。

タイムトラベルをテーマにしたファンタジー作品です。作中には人間の心を持つ未来の人工知能「ロボ」が登場します。彼のエピソードのひとつに「緑の夢」というものがあるんですね。ロボは中世の時代で、荒廃した大地と困窮する人々を目にして、この時代に残る事を決断します。仲間たちは彼を残し、タイムマシンで一瞬、現代の時代へと向かいます。その場所で仲間たちが再会したのは、緑豊かに甦った大地と、400年間大地を耕し続け活動を休止した偉大なロボットでした……

と、そんな時間旅行の小気味よさと感慨深さを感ずる物語ですが、こんな話も現実のものになるのかもしれません。この度、ホンダ社が「スマートハウス」=自律型住宅の一機器として、「芝刈りロボット」を開発したそうです。1時間ほどの充電で500平方メートルの芝を自動で刈り上げ、自ら充電器へと、もそもそ向かいます。電力は太陽光発電でまかなえる仕組みです。

同社は他にも、太陽光発電を軸として、電気自動車発電や温水暖房システムなど、様々なスマートハウス実証実験を行っているようです。SF作品の中に、度々登場する『生きる家』という概念が、近未来には確立しているのかもしれません。家主のいなくなった庭を、人知れず、何十年も掃除し続ける、ディズニー映画『ウォール・E』のごとき芝刈り機君も現れるかもしれません。

『生きる家』と言えば、ワタシはスペインの天才建築家、アントニ・ガウディの独創的な建築様式が思い浮かぶのです。あの「有機的な曲線」の躍動感ときたら!まったく、写真だけでも、ほとほと感動しきりです。いずれ、スペインで本物を観て、感じたいものです。

近未来、電子機器によって生活が補完される『生きる家』が登場することでしょう。それらの家の配管は血管、配管を走る血液は電気、配管の機能を管理する半導体の連なりは、まるで脳のようです。が、便利なだけでは物足りません。実益とガウディ建築のような「有機的な装飾」の美を兼ね備えた、画期的な建築様式が登場することを願います。

近未来の家屋。どんな姿になるのか、本当に楽しみです。

【記事:G・JOE?】