「ハリウッド」と「スキャンダル」はもはや同義語になりつつある。誰かのセックステープ、誰かの浮気のような話題抜きに1日を過ごすのは至難の業だ。しかし、今まで「スキャンダル」といわれていたものが実は「スキャンダル」ではないとしたらどうだろう。

『New York』誌に執筆している編集者兼小説家コリン・ハリソン氏は、「スキャンダル」を2つのカテゴリーに分けることを提唱。つまり、"真"のスキャンダルと"偽"のスキャンダルというわけだ。<Huffington Post>では、大きな話題となったものを以下に取り上げ、これらが一体どちらに当てはまるのかを検証した。

ハリソン氏の定義によると、「スキャンダル」とされるのは「権力」、「金」、「セックス」、「暴力」のうち、最低2つが入っていなければならず、また同時にその事件や状況によって最低1人が信用を失うことも条件としている。

「見苦しい行ないで評価が下がることが含まれていなければなりません。誰かの社会的地位が悪くなるということで、復帰が見込めず、苦しい状況に追い込まれなければなりません。屈辱を受けることも含まれます」とハリソン氏は説明している。

それでは実際に、以下がどちらに当てはまるのか見ていこう。

サンドラ・ブロックの(元)夫、ジェシー・ジェームズの浮気...スキャンダルではない
2010年、ジェシー・ジェームズが数人の女性と浮気をし、当時の妻サンドラ・ブロックを裏切ったと報道された。ジェームズは最終的にタトゥーモデルのミシェル"ボムシェル(※)"マッギーと関係を持ち、世間から完全に嫌われることになった。しかし、この件はスキャンダルにはならない。ジェームズの浮気は「セックス」しかスキャンダルの条件を満たしておらず、負け犬となったジェームズが元妻となったサンドラに対し何かを請求することもまずないだろう。

※ボムシェル(bombshell)...爆弾や突発的な事件を指すが、セクシーで魅力的な女性を意味するスラングでもある

アーノルド・シュワルツェネッガーの愛人...典型的なスキャンダル
アーノルド・シュワルツェネッガーが家政婦だったミルドレッド・バエナとの間に子供をもうけていたことは、世界中(少なくともカリフォルニア州)を驚かせた。更にひどいのは、アーノルドの妻マリア・シュライバーがミルドレッドやその息子と仲良くしていたという点。これは「金」、「権力」、「セックス」を含んでおり、スキャンダルといえよう。

コートニー・ストッデン&ダグ・ハッチソンの結婚...スキャンダルではない
51歳のダグ・ハッチソンが2011年、16歳のコートニー・ストッデンと結婚したことは世間を騒がせた。その後、若妻コートニーはビキニ姿で知名度を上げたが、結局のところ、この話題には「セックス」しか含まれていないため、スキャンダルとはいえない。

チャーリー・シーンの転落...典型的なスキャンダル
手が付けられないほど暴力的でナイフを振り回し、メディアを使って元妻を責めながら、大豪邸で多数の美女と同棲をしていたチャーリー・シーン。彼の2011年の評価の下げ方はまさにスキャンダルで、「暴力」、「セックス」、「金」、「権力」の全てが含まれている。

リンジー・ローハン...スキャンダルではない
飲酒および麻薬の影響下による運転(DUI、driving under the influence)、宝石の窃盗、執行猶予中の違反行為。残念ながら今のリンジー・ローハンにこれ以上のニュースは望めない。しかし、5回のリハビリ施設通いは、「地に落ちた」距離がそこまで深くなかったということを意味している。彼女の起こした事件は「金」、「セックス」、「権力」、「暴力」を十分に含んでいるとはいえない。

キム・カーダシアン&クリス・ハンフリーズの離婚...典型的なスキャンダル
キム・カーダシアンとクリス・ハンフリーズのわずか72日間の結婚生活から離婚へ至った流れは、スキャンダルの4つの要素のうち、3つを含んでいる。ハンフリーズはかなりの金額をキム側に要求しており(金)、キムはリアリティー番組のトップの地位におり(権力)、スタイル抜群のキムが関わっているため、ベッドルームではどうなのかという話題は決してなくならない(セックス)。条件の4分の3を満たしているため、スキャンダルといえるだろう。

<今度は"クラブで女性を殴った"疑惑が浮上したリンジー・ローハン>
リンジーは(この女性は)"お金が欲しいか、注目されたいだけ"とこれを否定