さらに、投稿された動画にはアニメーションがついていたり、MMD(3DCGソフトウェア、MikuMikuDanceの略称)を動かしていたり……とバラエティーに富んだものばかり。

これをすべて一人で制作している人もいるが、初音ミクを通して知り合ったネット仲間と作業を分担している人も多い。

「ネットを通じて複数の才能が一つの作品を作り上げる、というパターンができたこと」(50歳以上/男性/電機/技術職)は非常に革新的!  最後は、総合的な意見を出してくれた方のコメントで締めたい。

「今まで表現する人には歌唱力・ビジュアルなどの複合的な才能が必要だった。

しかし本当はもっと多くの人がいろいろな才能を持っている。

作曲ができる人、作詞ができる人、歌がうまい人、楽器が弾ける人、動画が作れる人、絵が描ける人などが個々のポテンシャルの高さをいかし、才能をコラボレートして作品を公開できる。

そういうツールとしての有効性が初音ミクの人気の大きな要因だと思う」(25歳/男性/自動車関連/事務系専門職)。

うーん、納得! 多方面に新風を吹き込んだ初音ミクだが、鏡音(かがみね)リン・レンなどの後輩ボーカロイドが次々に登場し、今や大物アイドルとしての貫禄をも感じさせるポジションだ。

一方、2012年4月25日には“クリスタルヴォイス”と称される歌手「Lia」の声を起用した『IA(イア)』が1st PLACEより発売される。

このボーカロイドはミクにとってはライバル的存在といえるだろう。

新たなバーチャル・アイドルの誕生により、ミクの歌姫としての地位は揺らぐのか!? それとも不動の人気を見せつけるのか!? ますます盛り上がるボーカロイド界の今後に目が離せない!文●サンプラント調査時期:2012年3月14日〜3月20日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:男女1000名調査方法:インターネットログイン式アンケート