アメリカのゴールデンタイムのテレビにおいて、ラテン系スターが出演している番組は皆無だが、ABCが今秋スタートさせる『デヴィアス・メイズ/Devious Maids』には、アナ・オルティス、ロゼリン・サンチェス、ダニア・ラミレス、ジュディ・レイエスの4人のラテン系女優が主役として出演する。


この番組は、ドラマ『デスパレートな妻たち』のクリエイターであるマーク・チェリーが製作を手がけており、エヴァ・ロンゴリアも共同プロデューサーとして参加している。ラテン系女優が製作に参加するのは、同系列で2006年から放映された『アグリー・ベティ』でラテン系女優サルマ・ハエックがプロデュースして以来のことだ。

4人の優秀なラテン系女優が出演するこの新番組だが、ラテン系のメイドがビバリーヒルズのリッチな家で働くという設定は、結局ラテン系は「引き立て役」でしかないという偏見を補強してしまうだけだという見方もブログ等で散見される。

エヴァ・ロンゴリアはこれを受けて、<LatinoVoices>のインタビュー内で回答し、ラテン系の人々はこの番組を誇りに思うべきだ、また4人のラテン系がメイドを演じることは決して悪いことだと思わないと説明した。

新番組について語るエヴァ・ロンゴリア
「4人は"主役"なの。脇役でも、ゲストでもない。彼女たちがドラマを引っ張っていくの。それにメイドっていうのは、今のアメリカにおける私たちの社会(=ラテン系コミュニティー)の現実を反映しているわ」
「(ネットなどでの批判に対し)どうしてリアルなラテン系女性のことを描いちゃいけないの、って感じよね」