悲観的な人間は幸運に恵まれやすい?

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 人生には自分で作り出すことが出来ない要素がある。それが「運」だ。
 幸運に恵まれるときもあれば、不運が重なるときもある。しかし、それを自分でコントロールすることは不可能といえるだろう。

 ところが、どういうわけか、この世には「運が良い人」と「運が悪い人」がいる。どうしてコントロールできない「運」に比較的恵まれやすい人と、そうでない人が出てくるのだろうか。

 『運とつきあう 幸せとお金を呼び込む13の方法』(マックス・ギュンター/著、林康史/監訳、丸内麻希/訳、日経BP社/刊)は、ギャンブラーや投資家など成功に対して比較的「運」の要素が強く求められる人々たちを事例にあげながら、13の方法を紹介する。
 ここでは「運が良い」人の感覚をつかむために、本書の中からの3つの方法を取り上げて説明しよう。

■「運」と「計画」を区別する
 カジノのディーラーとして長年働いてきたポーラは、何が勝者と敗者を分けているのか観察した結果、あることに気づいた。
 ギャンブルで負けた人たちは、負けたときの理由を運のせいにし、勝つと「自分が上手くやれたから勝てた」と言うという。つまり、運良く思い通りの結果になったとき、それを自分の実力によるものだと勘違いしてしまっていたのだ。
 敗者は「運」と「計画」を区別することはできない。一方、運の良い人は自分が置かれた状況が「運」によって大きく左右されることをわきまえて考えている。そう、「ここはリスクだらけの世界だ」と常に自分に言い聞かせているのだ。

■「最悪」を想定する
 運の良い人は総じて悲観的だという。一方で、いつも楽観的でいる人は、不運な人生を歩んでしまうことになる。
 運の良い人は「計画」と「運」を区別すると述べた通り、自分の思い通りになることは限られているから、幸運も不運も自分で作り出すことはできないと考えているのだ。これをわきまえているからこそ、運の良い人は「最悪」を前提に行動している。
 プロとアマチュアの違いとは何か? プロは常に、自分に不利なカードが回ってきたときのことを考えているのだ。一方アマチュアは、自分に都合の良いカードが出るように願う。これが、アマチュアが時折すさまじい強さを見せることがあっても、長続きしない理由なのだ。

■沈黙を守る
 「しゃべりすぎること」は自らの選択の自由や柔軟さを制限してしまう。紀元前、劇作家として活躍したプブリリウス・シルスは、演説に後悔したことは数え切れないが、沈黙に後悔したことはないと言っている。言葉は悩みの種になることが多いから、沈黙を守ることは不運を呼び込まないために大切なことなのだ。
 しかし、勘違いしてはいけないことがある。ただ黙るだけではいけない。これは、不必要なおしゃべりを控えよ、ということであり、個人的に微妙な話題には注意を払い、思っていることをそのまま口にしていけないということだ。

 本書には幸運を呼び込むための13の方法がつづられているが、まずは13の方法をしっかり学ぶことが大切だとマックス・ギュンター氏は言う。

 冷静に自分を見つめ、常に現実を見つめて行動している人は、確かに地に足の着いた考え方をしており、どんな不運があってもそこで折れるようなことはないし、どんな幸運が舞い込んでも、そこで奢ることはない。
 本書を読むことで「運」というものの見方が大きく変わるかも知れない。
(新刊JP編集部)



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