国際人ってどんな人?
大学の入学式や企業の入社式で「国際人になりなさい」と呼びかける学長や社長が今年もやたら多かった。だけど頻繁に聞かされるわりにイマイチ意味不明なのがこの言葉。英語がペラペラしゃべれれば国際人?帰国子女なら国際人?――って単純な話ではなそう(笑)。教えて!gooにはずばり、こんなQ&Aがあった。

国際人って

■世界に通用する人とは

質問者は海外留学を控えた高校生。留学が決まって改めて、国際的な人ってどういう人なのかと疑問に思ったそう。「国際人というのは、単に語学に堪能な人間を指す言葉なのでしょうか?」と問いかける。

デジタル大辞泉の定義によると、国際人とは「国際的に活躍している人。世界的に有名な人。また、世界に通用する人」とのこと。そして、ただ外国語が話せるだけではこの定義に当てはまらないと考える人が大半のよう。

「よく勘違いされることですが、外国語ができるというのは『自分の意見や考えが外国語でも言える』ということであって、道をきいたり、レストランで注文したりできるということだけでは全くありません」(ドイツ在住9年のMidoriushiさん)

「世界で通用する人、というのは自分の意見をしっかり発言できて、相手の意見も感情的にではなくチャンと聞けて、TPOをわきまえられる(マナー・エチケットが身についている)人のことだと私は考えます。でも必ずしも語学が堪能でなくてはいけないとは私は思いません」(chanekoさん)

自分の意見をはっきり言い、人の話もしっかり聞いた上で論議するというのは確かに日本人が英語以上に苦手とする部分かも。外国を相手にする場合、違う価値観や文化への理解力が問われるという意見も多かった。

「(留学すれば)人間とは、人生とは、幸福とは…と言った根源的な面で日本とは全然違う価値観を知ることになります。その差を知ってうまく両国の架け橋となれた場合、日本社会で生きていけた場合、貴方は国際人でしょう」(montebiancaさん)

「生まれ育ち、生活している文化の違いによって、価値観は大きく異なります。それがぶつかり合った時にどのくらいスマートに解決できるか、相手をどのように理解していくかが問われるところでしょう。自分を殺して相手に合わせたり、相手を無視したりするのではなく」(前出のMidoriushiさん)

ところで回答者の中には、国際人という言葉が好きではないという人もいた。実は私も同感。この言葉って大抵の場合、空虚で薄っぺらな文脈で出てくる気がするから。いや、あくまで個人的な印象だけれど、本当の国際人はきっと、自分を国際人と名乗ったりしないんじゃないかな。

それにしても、もう何十年も前から国際化だグローバルだと言っているわりに、残念ながら世界に名を知られている日本人ってほとんどいないのが現実。「一番有名な日本人は?」と尋ねると、「ブルース・リー」と答えるアメリカ人も多いとか。この際やっぱり国際人をもっともっと量産して、日本人のことや日本の価値観のことを世界に知ってもらった方がいいのかも?

鈴木聖子(Suzuki Seiko) →記事一覧

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