★珍蔵:
先日、部屋にある本を整理していたら、「CALCIO」というサッカー雑誌が出てきた。かなり古く、懐かしいなあと思ってパラパラめくっていたら、ワールドカップ参加国の選手のSEX管理について書かれていた記事が目にとまった。 日韓大会の時のことだ。『選手のコンディションをなるべくベストに持っていくために、参加国の監督はSEX管理をどのように考えているか』の特集だった。

■万吉:
まあ外国では良く話題になる事だな。しかし子供じゃあるまいし、そんなことにまで監督が口を挟む必要があるのかな。

★珍蔵:
当事の記事から抜粋すると、

・ナイジェリアのフェスタス・オニグビンデ監督の場合
「うちの選手には心の準備もしてもらう。それには女性を完全に絶つのが一番いい。選手はストイックに、欲を忘れなければならない。」

・ポーランドのイエジ・エンゲル監督の場合
「選手がその分をプレーで取り返すことができるなら、女性と関係を持っても構わない。誰もSEXが有害だとは言っていない。時と場所をわきまえればいいのだ。ただしその後で、妻もしくはガールフレンドたちの航空券代は選手が持つこと、そして彼女たちは選手のホテルから120キロ離れたホテルに泊まること」と付け加えることも忘れなかった。

・韓国ヒディンク監督の場合
「W杯期間中のSEXをOKとした。歴代韓国代表監督は大会期間中の禁欲生活を指導してきたが、いつも愛人を同伴しているヒディンク監督はそれを貫くわけにはいかなかったようだ。」

・クロアチア代表の監督の場合
ワールドカップ期間中はSEX禁止令を発令。ただしホモには走らないように。」など等‥。

■万吉:
そんな事は人それぞれでいいと思うがな(笑)。やればやるほど元気になる奴もいるかもしれないし、疲れてしまう奴もいるだろう。まあ試合当日は避けたほうがいいだろうとは思うけど。しかし日本では話題になり難いネタだな。彼らはSEXの質が違うのかな。

★珍蔵:
一番傑作だったのはブラジルのフェリペ監督だ。大会期間中SEX禁止令を出した時の彼のコメントは、「ブラジル代表にSEXを我慢できないヤツはいらん。だいたい1ヶ月ぐらいSEXを我慢できない奴は人間ではなく野獣だ。」だってさ。笑える。

■万吉:
面白い。何だかそれで過去酷い目にあったことがある様なコメントだな。明らかに「お前らは野獣か!」と言いたげだ。確かにブラジル代表のサッカーには野獣の本能みたいなものを感じるけど。

★珍蔵:
ちなみに日韓大会の時ブラジルチームを率いたパレイラ監督は、「飲酒や喫煙は考えものだが、SEXは好き勝手にやってくれ」とコメントしたとか。どうせ禁止しても破られるだろう、という投げやりの言い方だったとか。

SEXは多くのカロリーを消費するし、男の場合は一度失ったものをまた作る事になるのだからそれなりの負担はあるのだろ。しかしコンマ何秒を争う競技ならまだしも、サッカーは団体競技でしかも90分の長丁場。メンバー交代もある程度は認められている競技だろう。そんなもので左右されるほど微妙なものではないと思うのだがね。

■万吉:
そういえば、アメフトの監督が何かで「男性は射精をすると闘争心がなくなる」と言っていたのを思い出した。確かそのチームは試合3日前からSEXを禁止していたと書いあったな。禁止令を出した時の選手の動きは良かったとか何とか。本当かどうか分からんがね。

★珍蔵:
僕もボクシング等の競技には影響が大きいとか何かで読んだ覚えがあるな。SEXをすると体が軽くなった感じになり、重心が高くなって腰が浮いてしまい、攻守に影響が出ると言う。まあこれはインファイターの場合だが。アウトボクシングが得意な選手は逆に重心位置が高い方が良いそうで、まあ選手それぞれの特性に合わせて、ということになるのかな。

■万吉:
そういえば、ゴルゴ13も仕事の前には必ずしている。SEXは体力というよりも脳が疲れるという説もある。まあいずれにしても、こういう事を大っぴらに議論するのは「何がゲームに影響するか分からないから、全てにおいて最善を尽くしたい」という思いからだろう。やっぱり外国の人達は勝利に対する執念が違うという事なのかなあ。