元弥きとの仮想現実探索記
4月も半ば、皆様は春アニメの選定を終えただろうか。

玄人アニヲタを目指すぼくは、三話までよほど面白くない限りは見る、かつ、最終的にはワンクール30作品は見ておこうというアニメ視聴スタイルを心掛けている。ゆえに睡眠時間を削り続ける日々。嗚呼、いつからぼくはこんなダメな人間に成り下がってしまったのだろうか。おそらく、中学生二年生でカウボーイ・ビバップに出会ったのが運の尽きだった。そんな気がする。

嘆いていても仕方ない。今回は、アニメの話がメインではない。マンガの話である。

さて、皆様はジャンプ改という雑誌をご存じだろうか。元はヤングジャンプの増刊号だったのだが、このたび、月刊誌として新創刊された漫画雑誌だ。

この雑誌に掲載ラインナップの中に「予告犯」という作品がある。久々にぼくの心を燃え上がらせてくれたマンガだ。何がそんなに面白かったのか。紹介させていただこう。

「予告犯」の作者は筒井哲也氏。WEB漫画家出身であり、一癖も二癖もある作風で知られている。そんなことは前知識としてもっていなくとも、予告犯の単行本を一ページ、二ページと捲っただけで、「ああ、このひと、ちょっと尖ってるな」と気付くはずだ。気付けない人は、あんまりサブカル・コミックに向いてないかもしれない。残念。

「予告犯」は、サイバー犯罪対策課とネットメディアを駆使するテロリズムとの闘争の物語だ。ネットメディアのモデルとなっているのは、YouTube、Ustream、2ch、2chまとめサイト、ニコニコ動画にTwitterなのだから、ほぼ全てを網羅しているといってもいいだろう。ディティール的に少々違和感を感じることもあるが、それは誤差の範囲。マンガの演出上、仕方の無いことなのだと納得出来る。

「予告犯」の中のテロリストたちは、シンブンシと名乗っている。ネットメディアで炎上した人物をその炎上内容を踏襲する形でお仕置きをするのだ。しかも、その犯行を動画投稿サイトで必ず予告していることでマンガの世界では話題となっている。注目すべきは、そのお仕置き内容だ。

ゆっけ食中毒を起こした会社を放火、ゴキブリ唐揚げレシピを公開した店員に本当にゴキブリからあげを食べさせる、レイプされた女子は自業自得と言い放った男を拉致ってオモチャでおしりをレイプ、など。

仮想現実探索記の読者。つまり、コアなネットユーザーであれば気付くだろう。そうなのだ、このマンガでは実在した炎上騒動をモデルにしているのである。この演出が、ぼくの心をくすぐってくれた。このコラムを読んでいるほどDEEPなユーザーなら、きっとニヤリとさせられること間違いなしだ。

まだ読んだことがないってひとは、とりあえず、読んどけ。損しても600円+税だ。もし、つまらなかったときは、一食分多めに食べてしまったと諦めてくれると嬉しい。

(元弥きと/サブカル・ライター【Twitter(motoyaKITO)】)

■関連記事
【SJ-E30B】シャープの冷蔵庫22機種がリコール対象に
D2C、スマートフォン向け芸能人・タレント検索サイト「Whotan(フータン)」を提供
【ヘッドロココ】コレクター仲間からビックリマンシールを盗んだ男が逮捕
【借金】小池栄子の夫である坂田亘に5,700万円の支払命令
榮倉奈々、オフ期間に体調不良に見舞われることおよそ2週間