先週木曜日の広島戦、檜山の止めたバットから梵の拙守を誘い同点に持ちこんだゲームがあった。そして翌金曜日の甲子園、金本のバットは真っ二つに折られながらセンターの前へ。


連日のラッキー安打を見て、ふとあの時の光景が頭をよぎった。1985年4月15日。甲子園での阪神対讀賣。この試合はテレビで観戦していた。


2点を先制されたタイガースは、4回二死一塁から佐野が打席に。佐野の打球は二塁ベース付近への平凡なフライだったが、名手河埜がこれを落球したのだ。記憶にある方も多いと思う。詳細はこの記事 で。

この落球をきっかけにタイガースは逆転した。伝説のバックスクリーン3連発はこの翌日の出来事だった。

1985年の優勝は、この落球を機に勢いに乗ったとも言われている。 中西、山本和のダブルストッパー、福間のフル回転登板など投手陣も頑張ったが、何と言っても打って打って打ちまくった優勝だった。


思うに、タイガースというチームは、セカンドベース付近がラッキーエリアなのかもしれない。こじつけかもしれないが、このエリア付近の野手、つまりショートやセカンドには歴代名手が多い。


ショートの吉田、藤田平、平田、真弓、久慈、そして鳥谷。セカンドには安藤、鎌田、岡田、和田・・・。逆に外野手は殆ど名前が出てこない。移籍組は真弓だけだ。

檜山や金本の打球をみて神風でも吹いているのかとも思えた。この打球のように85年にあやかって波に乗っていかないかと願わずにはいられない。


実はもうひとつあやかりたいジンクスがある。前年の84年は安藤監督最後の年で4位。長い暗黒時代の後、星野監督で優勝した2003年に18年ぶりの優勝をするが、その前年はと言えば4位。岡田が監督に就任した2004年はまたも4位だったが、翌2005年には優勝している。

そして、そして2011年。タイガースは4位だった。虎ファンならこのジンクスにあやかりたいと思うのは当然だろう。

2009年も4位だったから、本当は2010年は優勝だったのだろう。どこかで何かが間違ったのだ(笑)

何かが起きるかもしれない2012年。
期待を込めてまた明日から。