史上最多となる6人目の大関鶴竜が誕生。優勝決定戦にもつれ込んだ春場所は大盛況のうちに幕を閉じた。この15日間で大いに株をあげたベスト3をあげれば、逆転で2場所ぶり22回目の優勝をした横綱白鵬(27)、惜しくも初の賜杯は逃したが、大関昇進を決めた関脇鶴竜(26)、それに春場所担当部長の貴乃花親方(39)に尽きる。
 とりわけ、縁の下の力持ち役の貴乃花親方の奮闘ぶりは二重丸。「15日間、オール満員を目指す」という就任時の公約は達成できなかったものの、大入り9回というのは2年前に北の湖理事長が担当部長だったときの8回を上回る。

 この大活躍が、こちらの背中も押したのに違いない。春場所前、貴乃花グループの貴乃花部屋や阿武松部屋、大嶽部屋の力士を招いて一緒に稽古するなど、一門離れの動きを見せていた立浪親方(43=元小結旭豊)が、4月中にも正式に立浪一門から離脱することがこのほど明らかになったのだ。
 「立浪親方は前回の理事選で一門の意向に反して貴乃花親方に1票を投じた裏切り者とみられていたんですが、春場所中に開かれた一門会で、今回も一門が推した友綱親方(元関脇魁輝)ではなく、他の親方、つまり貴乃花親方に投票したことを認めたんです。このため、前回の大島親方(元大関旭国)に引き続き、友綱親方が1票差で落選。委員に降格して、この春場所は冷たい風が吹きこむ正面玄関で入場券のモギリをしていました。一門の恨みは深く、離脱は当然の流れだったんですが、立浪親方も残留する気はさらさらなかったようです」(一門関係者)

 「立浪」は一門の冠にもなっている由緒ある名跡だけに、「他の名跡と交換し、それは置いていけ」という話も出たが、立浪親方にその気はなく、立浪一門は「伊勢ケ浜一門」に改称する意向だという。立浪親方は一門を出たあと、晴れて貴乃花グループに合流する予定。もう逃げ隠れする必要はなくなったのだ。
 「7人の小グループの貴乃花グループとしても大歓迎ですよ。これで8人となり、もう無視できない存在になる。他にもグループ入りする親方は出てきそうで、貴乃花親方の存在感は増す一方です」(担当記者)

 貴乃花親方が得た大阪土産はデカい。