14日のセリエB第35節、ペスカーラ対リヴォルノの一戦で悲劇が起きた。33分、リヴォルノMFピエルマリノ・モロジーニがグラウンドによろめいて倒れ込み、亡くなった。

試合はすぐに中断され、選手たちががく然とする中、医療スタッフがピッチで心臓マッサージなど救急措置を行った。どうやら、最初に救急に懸けつけたのは、試合を観戦していたペスカーラの病院の医師のようだ。信じられないことに、警察車両が通路をふさいでいたために、救急車が到着したのは数分後。選手は病院へ運ばれたが、その後死亡が発表された。

病院のデ・ブラージ医師は「心肺停止だった。残念ながら、病院に着いたときにはすでに亡くなっていた。そして、戻ることはなかった」と明かした。レオナルド・パロシア医師は「我々は蘇生しようとあらゆる手を尽くした。だが、彼が意識を戻すことはなかった」と話している。

ペスカーラでは先日、GKコーチのフランチェスコ・マンチーニさんが急死しており、ペスカーラのスタジアムでは2週間前にその追悼が行われたばかりだった。中断された試合はそのまま延期となっている。

イタリアサッカー連盟はこの悲劇を受け、週末のすべての試合を中止にすることを決定した。14日18時(現地時間)キックオフ予定だったミラン対ジェノア戦を始め、すべての試合が延期となっている。