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「人生、そんなに甘くない。ほろにがくて、せつなくて、夢のように甘いひとときが訪れたかと思ったら、次の瞬間にはかない想いは文字通り夢の泡となって消えていくものだ。」そんなセリフを思わずふっとつぶやきたくなってしまうことって誰にでもあるのかもしれない。でも、満員電車に揺られながら通り過ぎる街並を眺めて、切ない気持ちになっていても仕方ない。どんな味だろうとこれが人生の醍醐味と思いながら、より自分らしく生きるために奮闘するビジネスパーソンたちに贈る、笑あり涙ありの物語を展開するのがこの一冊、『チョコレートTV』だ。

著者は「おっぱいバレー」でヒットを飛ばした、放送作家・脚本家・小説家の水野宗徳氏。テレビ業界の裏の裏まで知り尽くした著者が贈る、テレビの向こうを支えるテレビマンたちのリアルな日常を描いた全6話収録。少しオカシなTV現場での、ほっこりと心温まる感動のストーリーだ。
ドキュメンタリー番組でミスをしたディレクターが携帯電話を拾ったことが縁で、ひとり暮らしの老女とメル友になる。家族に敬遠され、メールを送ることも許されない老女と親交を深める主人公。ある日、“老人の孤独死”を扱う番組の仕事が舞い込み、老女を撮影しろと鬼社長に命令される。「俺はそんなつもりでおばあちゃんと友達になったんじゃない」そう訴えるがむなしくもクビを宣告され…。(ドキュメンタリー編)。他、崖の撮影地で悩むドラマプロデューサー、熱湯風呂の準備で苦闘するADなど、著者の水野氏が『「俺はプロだ」と言い切るしかないという。いかに自分にプライドを持って、プロになっていくというか、譲れないものが出来ていくかというところを書きたいと思っていた」と語るように、仕事に魂を燃やしながら生き抜く人々の姿が生き生きと描かれている。

右上:作中に登場するゴディバのチョコレート「ゴールドコレクション」ベルギー. なめらかな口溶け、上質な香り、美しいフォルム。スタイリッシュなゴールドのパッケージに詰め合わせた贅沢なコレクション。

そして、そんな物語の節々に登場するのが、甘く疲れた心を癒してくれるチョコレート。取材相手に謝罪するために持たされたミシェル・ジョーダンのチョコレートや新米ADが一歩前へと踏み出すきっかけに差し出されたゴディバのチョコレートなど、「人生ほんとに甘くない」だけどたった一粒でぱあっと視界が明るくなるようなちょっとした幸せな気持ちをもたらしてくれるチョコレートが、日常の裏側に潜むもうひとつの幸せな人生のシナリオに気づかせてくれる。ハードな毎日の中で、ほっと一息つけるひとときにこの本を開けば、それこそこの物語に登場する数々のチョコレートのように、ふっと笑みがこぼれてしまうような心に染み入る甘さと共に、人生の味わい深さを思い起こさせてくれるはずだ。

『チョコレートTV』
水野宗徳著(徳間書店/1,470円)



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