イチロー・スズキは、ユウ・ダルビッシュとの初対戦が日本でどの様に写ったのか想像もつかない。自分はそこにいないから、と彼は正しい事を言った。

しかし彼は、月曜日の夜にレンジャーズ・ボール・パークで行われた最も新しいジャパニーズセンセーションのメジャーリーグデビューが、どれくらい注目されていたのかは知っている。アメリカと日本のメディアの大群が、ダルビッシュの最初のメジャーリーグ先発のために街に押し寄せたので、それは明らかだった。

「いつもより明らかにメディアが多いよね。一目瞭然だよ」イチローは言った。
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イチローは最初の戦いに勝ったが、ダルビッシュとレンジャーズは試合に勝った。イチローは彼から3安打を打ったが、レンジャーズは4点差をひっくり返して11-5で勝利し、ダルビッシュは勝利投手になった。彼は5 2/3イニング投げて、5失点だった。 

ダルビッシュより13才年上で38才のイチローと、2009年のワールドベースボールクラシック日本チームでチームメイトだったマリナーズの二塁手ムネノリ・カワサキは、彼に対して二人で8打数4安打、9回出塁した。

ダルビッシュが10人の打者に対し42球を費やした1回に、彼らはマリナーズが4点とった攻撃の鍵になった。ダルビッシュは、メジャーリーグで初めてのヒットをイチローにレフト側に打たれた。ミゲル・オリボのタイムリーでイチローは得点し、マリナーズが3-0とした。

川崎は4球でフォアボールとなった。その5フィート10インチの二塁手に投げたのは全てフォーシーム・ファストボールで、そのイニング4点目となる押し出しの四球だった。

2回ワンアウト、イチローはライト側に二塁打を放ち、ツーアウトになってからのカイル・シーガーの二塁打で得点した。その後もイチローは、6回ツーアウトからシングルヒットを打ち、その試合でダルビッシュが対戦した最後の打者になった。

メジャーリーグで2.437安打、日本と合わせて3.706安打のイチローは、月曜日の夜までダルビッシュと対戦したことがなかった。ダルビッシュと初対戦するのは、不思議な感じだったとイチローは言った。

「大変だったよ。だってビデオで見た以外、彼についてほとんど知らなかったんだから」イチローは言った。「だから自分がやっていることを信じるしかなかった。毎日していることをね。そこから始めようって。あなた達が、何も知らない相手にインタビューするようなものだよ。とても難しい」

「彼が良かったとか、悪かったとかって、僕が言うのは難しい。僕たちが彼と対戦したのは、今日が初めてだったから」

カワサキは、レンジャーズの二塁手イアン・キンズラーの右を抜ける、イチローのようなセンター前ヒットを3回に打った。

カワサキは試合後に、ダルビッシュと対戦できて嬉しいし興奮したと言った。

「僕たちがメジャーリーグで対戦しているなんて、変だよね。とても変だよ」カワサキは言った。「僕が先輩で、彼は後輩。僕はそう見るようにした。年上なんだって」

イチローは、ダルビッシュの実際の投球の事よりも、最初の先発で彼が見せた不満、そして不安定だった最初のイニングから立ち直った彼の能力が印象的だったと言った。

「僕の印象は良かった」イチローは言った。「彼の投球ではなくて、マウンドを降りた時の彼の振る舞いが。観客がスタンディングオベーションで迎えたのに、彼は声援に応えなかった。彼は自分に納得していなかったんだ。彼の投球に。彼のプライドが見えたし、良い心がけだと思う。僕が彼を好きなのはそういうところだ」

対戦相手としてのイチローは、ハッピーでは無かった。マリナーズは1回ワンアウトで満塁として、ダルビッシュをノックアウトするチャンスだったが、4-0より点差を広げることができなかった。イチローは、チャンスを活かせなかったことについて、具体的に尋ねられた。

「その質問に答える必要はないと思う」イチローはそう言って、立ち去った。

ダルビッシュのことを、最初の登板で判断すべきでないとカワサキは言った。彼は、ダルビッシュがメジャーリーグでスターになるだろうとも言った。

「彼は日本で凄い投手だったし、ここでも成功すると僕は思う」カワサキは言った。「彼はそれができると思うし、僕たちが前に進むように、彼も良くなると思う」

参考記事:Yu's countrymen share in excitement of debut By Todd Wills / Special to MLB.com | 04/10/12 1:08 AM ET
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120409&content_id=28252948&vkey=news_mlb&c_id=mlb&partnerId=rss_mlb