結婚。今回の座談会で一番盛り上がったのがこの話題。キャリアと家庭の両立は難しいが、そもそもその前に結婚できない! という悲痛な叫びがあがった。今回のメンバー唯一の既婚者北島さんが、まず先輩として口火を切ったのだが……。

北島 私、ジョニー・デップが大好きなんです。今の旦那も目元の部分がちょこっとジョニデに似ているので接近しました。でもね、彼は超ケチなんです。冬にシャワーの水を出しっぱなしにして温まるのを待っていたら、シャワーが冷水の間に風呂場の掃除をしろって怒られる。小さくなった石鹸も新しいのにくっつけて使う。年齢も年齢だったし、もう誰でもよかった。まさに妥協婚です。今でも「お金の無駄」という理由で映画には連れていってくれません。私はジョニデに映画館で会うために働いているようなものです。

姫川 でも結婚しているだけうらやましい。私、先日我ながら背筋が凍る体験しちゃって。自分が主催する合コンで、酔いが回って「私結婚しないんじゃなくて、できないの!」って叫んでしまった。周囲はシーンと静まり返ってた。以来、自分より若い女を見ると妙にイライラ当たってしまう。

青木 正直な話、30過ぎで役職もそれなりで年収もそこそこで、っていったら、合コンにいっても男にドン引きされるだけですよね。やっぱり男は、自分よりランクが上の女とは結婚したいとは思わないから。管理職になることは結婚を諦めることに自然になっていくよね。

北島 本気で結婚したいなら簡単。男が多い職場に移ればいい。名古屋なんかは? 製造メーカーが多いから男が多いってデータもあるよ(笑)。

でも一番大切なのは、「絶対結婚する!」という決意。かつて私と同期だった女は、社内報で見かけただけの男を将来有望と見抜いて、勝手に結婚宣言して実際に結婚したよ。結婚は意志の力なんだと実感した。

また、彼女が誰とでも瞬時にラブモードに入れる魔性の女だったんだよね。あの職場にいた男どもは、全員「彼女は自分を好きなんだ」と思い込んでいたはず。現実は裏に回れば「あのタワシ男が!」とか平気でいうような女だったんだけどね。

速水 結婚してる北島さんが何を言っても“上から目線”と感じてしまう自分が悲しい。

姫川 私はむしろ尊敬するわ。

青木 そういえば、私の部下にひとりすごい子がいましたね。マーケティング部門に勤めている子で、ある日ものすごい気合の入った「私の婚活企画書」を作ってきたんですよ。

一同 ん?

青木 1年12カ月をスケジューリングして、目標地点は「籍を入れる」。分析がすごくて、「ルックスはかわいいほうだけど、料理や家事は苦手」という「商品」を「どの消費者」に「どう売るか」が詳細に練られている。

速水 それで、どうなったの?

青木 ダメでした。そもそもバーチャルでいこうとしたのが間違いだったんですよ。彼女、帰国子女で、アメリカではネット上で相手を探すのは一般的で成功率も高かったから日本でも、と思ったんですけど文化が違った。ネットには露骨な関係を迫るような変な男しかいなかった。

姫川 結婚して出産して、それで時短とかで働いているママさんワーカー見ると、正直ムカつきません? 細切れの時間でできる仕事をわざわざつくって与えて。それなのに給与にそれほど差がなかったりすると管理する側としてはいじわるの一つもしたくなるよ。

青木 確かに。明日はわが身と思えばこそ我慢するけど……。

北島 ランチを食べに職場に来てるような人もいるよね。

青木 だけど正直この年になると、このまま賃貸でいくべきか、それともいっそマンション購入するか悩みません?

姫川 悩む! 毎月それなりの額払い続けるくらいなら、いっそドーンと。

青木 でも買ったら最後、「結婚を諦めた人」と周囲に宣言するようなもの。もし買っても絶対に職場には内緒です。

※すべて雑誌掲載当時