恋をすると、楽しくて嬉しくて......。ただ、それと同じくらい切なくて辛くてやるせない。そんな様々な感情が交差して押し寄せてくる "恋"に、私たちはいつも翻弄され惑わされてしまいます。

 好きな異性からの「好きだよ」の言葉。この言葉一つ取っても、妄想は膨らみます。「自分のこと、本当に好きなんだ!」という素直な受け止め方もあれば、「誰にでも言っているのではないか......」という疑いを持つことも。人の解釈が十人十色のように、恋の形もまた人それぞれ。最近では、郷ひろみさんが23歳下の女性と再々婚、ドリカムの吉田美和さんが19歳下の男性と結婚など、やたらと多い印象を受ける"年の差"の男女仲。これもまた、見方によっては「親ほど年の離れた人を異性として見られない」という人もいるでしょう。"恋"というのは究極の自由の形なのかもしれません。

 角田光代さん著書『曾根崎心中』。300年前、近松門左衛門によって描かれた人形浄瑠「曾根崎心中」を小説としてリメイクされたものです。物語は、しょうゆ屋の手代の徳兵衛と遊女のお初の壮絶な恋物語。遊女という立場から恋愛をあきらめていたお初ですが、徳兵衛との出会いで初めて恋を知りました。それと同時に、明日になれば自分の元には訪れないのではないか......などという"恋の不安"も知ることになるのです。

 人の気持ちは季節が移ろい行くのと同じくらい、いやはやそれ以上に目まぐるしく変化するもの。世の中には"フェードアウト男子"も存在するくらいですから......。

 「恋の悩みほど甘いものはなく、恋の嘆きほど楽しいものはなく、恋の苦しみほど嬉しいものはなく、恋に苦しむほど幸福なことはない」

 それでもきっと私たちは、ドイツの詩人エルンスト・アルントが言ったこの言葉のような感情を希望を"恋"に対して抱いているのはないでしょうか。



『嬉しさ、切なさ、歳の差......さまざまな恋の形〜『曾根崎心中』』
 著者:
 出版社:リトル・モア
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