3月25日に幕を閉じた春場所は、横綱白鵬(27)が優勝決定戦で関脇鶴竜(26)を破り、22回目の優勝を決めた。大魚を逸した鶴竜も大関に昇進。これで大相撲界は史上初となる6大関時代を迎えることになる。

 しかし、気になるのは白鵬のモタつきぶり。今場所も9日目に鶴竜、13日目に稀勢の里に敗れ鶴竜の先行を許してしまったが、この低迷には理由があるという。
 「白鵬と師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)といえば、仲のいい師弟として定評があったんですが、場所中に衝突したんです。それもかなりの大ゲンカで、心の中に火種を抱えていては土俵に集中できるはずがない、と関係者は嘆いています」(担当記者)

 トラブルの原因は、同じ立浪一門である大島部屋の帰属問題だった。大島部屋の師匠の大島親方(元大関旭国)は来月24日に65歳の定年を迎える。この後継者を巡って、愛弟子の旭天鵬らを中心に調整が進められてきたが、なかなかうまくいかず、場所前に浮上したのが白鵬のいる宮城野部屋への合併だった。
 「実はこの話の中心になって動いたのが白鵬自身。大島部屋には、旭天鵬、旭秀鵬とモンゴル人力士が2人もいる。旭天鵬は白鵬の土俵入りの露払いをつとめるなど、仲が良いこともあって、この大島親方の定年をきっかけに合流し、将来、白鵬が引退して部屋を持ったときは番頭役として協力するところまで話は進んでいたんですよ。ところが、このことを知らされていなかった宮城野親方が、力士や行司など11人もの面倒はとても見れない、と断ってしまった。このため、大島部屋は急きょ、同じ立浪一門の友綱部屋と合併することになり、14日目には力士たちの転属願が相撲協会に提出されました。ハシゴを外されたかっこうの白鵬が怒るのも無理はありません。今ではこの師弟、口もきかない状態ですよ」(一門関係者)

 そういえば、白鵬はこの場所前も、学生相撲19冠の日大の山口を内弟子第1号としてスカウト。山口はこの春場所、幕下15枚目格付け出しで初土俵を踏み、5勝2敗だった。もしかすると、もう白鵬の脳裏には“引退”の2文字がちらついているのかも。これではモタつくのも当然か。