本日6日、QVCマリンで行われる千葉ロッテマリーンズ×北海道日本ハムファイターズ戦では、開幕戦で周囲の心配を嘲笑うかのごとく見事な完投勝利を挙げた斎藤佑樹が今季2度目の登板を予定している。

初戦の試合後には、「今は“持ってる”ではなくて背負ってます」というセリフも飛び出した斎藤。ダルビッシュ有を欠く日本ハムの新エース襲名に気合い十分だが、それでも野球解説者・野村克也氏を認めさせるには、まだまだ説得材料が足りないようだ。

TBS「S1」(1日放送)では、今春より爆笑問題・田中裕二がMCとなり番組がリニューアル。名物コーナーとなっていた野村氏の「ぼやき部屋」も「ノムラ田中のぼやき部屋」となった。

ここで斎藤の話題になると、「背負ってる?何を背負ってるの?ダルビッシュの後を背負う?ちょっと佑ちゃん早いんじゃないの?意気込みはかうけど、まず実績を残してから。実力の世界だから。言いたいことはまずやってから」とのっけから厳しい意見を言い放った野村氏。

田中が「凄くないですか?開幕戦で1点しかとられていない。完投ですもん」と反論すると「そうですね、それは認めましょう」とすんなり認めたものの、改めて「持ってるんですか?」と訊かれれば「まだ持ってない」とキッパリ。「持ってると断言できるほどのピッチャーじゃ、まだまだ。専門家として認めにくい。これから期待はできますけどね」と説明した。

その一方で、東北楽天・田中将大の話題になると、「彼は心配ない。今年もやります」と太鼓判を押す野村氏。さらに、自身が監督を務めた田中のプロデビューを振り返ると、「18歳で入ってきて、1年目から1軍でスタートさせるか、2軍で下積みをさせるか迷いました。ところが彼はいいチームに入ってきて、指折り数えてピッチャーがいなかった。それじゃ、俺のそばで1軍で育てようという結論に達して、最初はノックアウト、ノックアウトで2軍に落とそうかと色々迷ったんですけど、ところが負け星がつかない、敗戦投手にならない。何か持ってるなと。佑ちゃんじゃないけど」と話し、2007年8月に飛びだした「マー君、神の子、不思議な子」という明言について、当時の様子を語った。

甲子園ではライバル関係にあった二人も、プロの舞台においては今や田中が圧倒的大差でリードしている現状、野村氏が言う通り、斎藤は地道に実績を積み上げ続ける他に周囲の信頼を勝ち得る術はない。注目となる2度目の登板、彼を待ち受ける結果はいかに――。

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