1日、第84回選抜高校野球大会・準々決勝で対戦した関東一×横浜の試合で希有なプレーが起こった。

5回裏、1点を返した横浜が、ワンアウト1、3塁でスクイズ。3塁走者の尾関がホームに生還した――と思ったのも束の間、関東一の捕手が窪田球審に対し、ホームベースを踏んでいないとアピールすると、窪田球審はベースの踏み忘れとしてアウトを宣告。横浜は同点となるチャンスを逸し、横浜・渡辺監督が抗議をするも判定は覆らなかった。

さらに、高校野球の規則で、審判への疑義申し出については、「主将、伝令または当該選手に限る」とされていることから、抗議を行った渡辺監督にも、大会本部の総務委員から口頭注意が与えられた。

しかし、同日「日刊スポーツ」に、尾関のホーム生還時の写真が掲載されると、尾関の右足の踵は間違いなくにホームを踏んでいるのだ。

この写真がネット掲示板上で紹介されると、「これは完全に踏んでますなあ」「抗議文提出待ったなし」「酷すぎる」といった呆れたコメントに加え、同じく準々決勝の愛工大名電×光星戦でも、スクイズ失敗(三振)を主審は死球と判定し、その後のランニング本塁打に繋がるという場面があり、「誤審で試合決まる率高すぎだよなあ」「おいおい今日は誤審だらけか」という皮肉った声も。

審判員の質はもちろん、監督の抗議禁止の是非など、幾つかの課題が浮き彫りになる“選抜準々決勝”となった。

Nikkan Sports News.フォトより<問題の写真>
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