新宿三越アルコットが閉店、83年の歴史に幕

写真拡大

 新宿駅東口の「新宿三越アルコット店」が、3月31日21時に閉店した。営業終了後には、三越の象徴的存在として親しまれているライオンの銅像の前でセレモニーが催され、同店の店長が挨拶。館の最後を見届けようと集まった大勢の人の拍手のなかでシャッターが閉まり、83年の歴史に幕を閉じた。 三越アルコットが閉店、83年の歴史に幕の画像を拡大

 「新宿三越アルコット店」は、3月17日から閉店までの15日間にわたってカウントダウンセールを実施。各階で割引セールが行われ、最終日には地下1階のパン屋「ジョアン」や5階のインテリアショップ「KEYUCA(ケユカ)」ではレジに長蛇の列ができるなど、多くの人が来店。館内の「ジュンク堂書店 新宿店」には「さよなら新宿店」というポップが貼られたり、「WIRED CAFE(ワイアード カフェ)」による寄せ書き用のスペースが設けられる等、各店それぞれのスタイルで最終日を迎えた。21時になると、ライオンの銅像付近には、館の最後を見届けようと道を行き交う人や来店客らが次々と立ち止まり、多くの人で溢れた。店長は「私たち従業員は新宿が大好きです。これからは、利用者として新宿を盛り上げていきたいという思いです」と話し、「お客様や地域の方々にご愛顧頂き、ありがとうございます」と、感謝の意を示した。集まった人たちのなかには、「家がなくなるようだ」とつぶやく人や、涙を流す人の姿も。シャッターが降りた後も、店舗の前で記念撮影をする人が現れる等、長年愛されていた館らしく多くの人に見守られながらの最後となった。 「三越新宿店」は、三越呉服店の商号を「株式会社三越」と改めた翌年、1929年に新宿駅東口エリアに出店。2005年に業態転換し、テナント集積型の都市型ファッションビル「新宿三越アルコット店」として全館リニューアルオープン。向かいの「伊勢丹新宿店」とともに、新宿東口エリアを盛り上げてきたが、2011年5月に「新宿三越アルコット店」の外部一括賃貸にともない、営業を終了することを発表した。大型店を構えていた「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」や「Tiffany & Co.(ティファニー)」は、すでに西口エリアへと新店舗を出店している。なお、閉店後のテナントは、「ビックカメラ新宿店(仮称)」とユニクロの最大級店舗が出店。2012年夏の開業が予定されている。