新入社員の72%が「海外で働きたくない」。そのココロは?

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近年の円高や新興国の経済的な台頭を背景に、日本企業の海外進出が相次ぎ、経済活動のグローバル化は一層進んでいます。そこで、4月から新入社員として働く200人に、「海外で働いてみたいと思いますか」と尋ねてみたところ......なんと4人に3人が「いいえ」と回答しました。海外で働きたいという学生の「どこで、どんな仕事がしたいか」の希望も合わせ、内定者たちの本音を紹介します。

【海外で働きたくない派】...72.5%
・「海外は怖いというイメージが強い。外国語は苦手だし、国内にいたい」(女性/24歳/情報・IT業界内定)
・「英語に自信がなく、日本でも学べることはたくさんあると思う」(女性/22歳/金属・鉄鋼・化学業界内定)
・「海外に出なくても世界に貢献できる」(女性/29歳/医薬品・化粧品業界内定)
・「国内のニーズに応えることで力を発揮したい」(女性/22歳/学校・教育関連業界内定)
・「昨今のグローバル化の流れに辟易しているから」(男性/23歳/情報・IT業界内定)
・「家族や友人と離れたくない」(男性/22歳/金融・証券業界内定)

言葉の問題を理由に挙げた人が最も多く、やはり語学が最大のネックになっているようでした。食べ物など文化の違いや治安への不安から「冒険したくない」という本音も。その一方で、目を引いたのは、「日本が好きだから」という声が少なくなかったこと。「日本国内を重要視したい」、「身近な人の役に立ちたい」といった、積極的に国内勤務を志向する意見も目につきました。「海外で働きたくない派」が多数を占めたのは、まずは目の前の仕事や生活を大切にしていこう、そんな姿勢の表れなのかもしれません。

【海外で働きたい派】...27.5%
・「将来、会社の幹部として活躍するためには避けて通れない道だと思う」(男性/24歳/自動車関連業界内定)
・「最先端の研究を知るには日本だけでは時代遅れだから」(女性/24歳/医薬品・化粧品業界内定)
・「海外に行かなきゃ、むしろ国内に働く場はないと思うので」(女性/24歳/電機業界内定)

少数派とはいえ、みなさんとても意欲的です。「視野を広げたい」、「さまざまな経験ができそう」など、異なる環境で自分を高めたいと考える人が多く、特に研究職で目立ちました。なかには「かっこいいから」という人も。女性の方がより海外志向が強く、国内の厳しい雇用情勢を反映しているように見えました。

では、「海外で働きたい派」はどこで、どんな仕事をしたいのでしょう。

・「アメリカで最新のITに触れたい」(男性/24歳/情報・IT業界内定)
・「ニューヨークで投資銀行業務」(女性/22歳/金融・証券業界内定)
・「アジアなどで新規開拓していきたい」(女性/25歳/医薬品・化粧品業界内定)
・「日本のモノの良さを広めたい。特に気になるのは中東」(女性/22歳/建設・土木業界内定

ITならアメリカ、服飾関係ならイタリアなど、内定先の業界の"本場"を目指す人が多く、「海外で働きたい派」の約半数が「欧米」と回答しました。一方、少数派ですが、アジアなど新興国でフロンティアとして勝負したい人も11人おり、頼もしい限りです。ぜひ夢をかなえてくださいね。

これから社会人となるみなさんの可能性は、大きく広がっています。地に足をつけて国内で働くにせよ、海外に果敢に飛び込んでいくにせよ、日本経済を引っ張る存在になってほしいと、大いに期待しています。
●木下洋子

調査期間:2012年3月/アンケート対象:フレッシャーズマイナビスチューデント会員/有効回答数:200件(ウェブログイン式)