インテルのアンドレア・ストラマッチョーニ新監督が27日、就任会見に臨んだ。

会見前には、かつてのチームメートたちにあいさつをしに来たというマンチェスター・シティFWマリオ・バロテッリが、突然アッピアーノ・ジェンティーレを訪問。同選手は新監督の会見中に会見室にも登場した。バロテッリは『インテル・チャンネル』で、「ストラマッチョーニ新監督の幸運を願っている。今、ここが難しいときにあるのは知っている」とコメントした。

ストラマッチョーニ新監督は会見で、次のように話している。

「素晴らしい夢だ。まったく予期せぬ連絡だった。(マッシモ・)モラッティ会長がプレゼントしてくれた夢だ。それに応えたい。まったくの別世界だ。トップチームとプリマヴェーラとは大きな差がある。これらの偉大なカンピオーネたちを指揮するのは、私にとって誇りだよ。怖れという言葉は正しくない。私は仕事のことだけを考える」

「チームに何を言ったか? 昨日まで称賛していただけの偉大なるカンピオーネたちが、今では私のカンピオーネたちになった。私にとっては誇りだ。彼らとすぐにコミュニケーションを取るのは、簡単なことだったよ」

「怖れ? この仕事をすると決めたなら、夢でしかないさ。怖れはない。私はピッチでの仕事に集中している。若手への出場機会? デリケートな問題だ。素晴らしい才能を持ち、クラブの財産である若手たちがいる。彼らをいつ、どうやって起用していくかは、デリケートなことだよ。イタリアでは若手の成長に影響するリスクが常に存在する」

「とにかく、今日からすでにプリマヴェーラの選手たちが合流している。私にとって重要なのは、“中身が若い”選手たちだ。たとえば、キャプテンのハビエル・サネッティ。彼にはプリマヴェーラの若手たちと同じ意欲や献身ぶりがある」

「モラッティ会長が私にチャンスを与えてくれたのは、この6カ月でやってきたことを見てくれたからだろう。私には仕事が与えてくれる自信がある。クラブもそばにいてくれる。続投の話? 会長には仕事をし、情熱をもたらして、試合ごとに考え、インテルに良いプレーをさせろと言われた。どんなことにもプロセスがある。インテルカラーを高みに連れていきたいという意欲はあるよ」

「(ジョゼ・)モウリーニョ? 世界最高の指揮官の一人と私とでは、とてつもない差がある。私には私の、彼には彼の考えがあり、私は自分が知っていることをピッチで教える。私にとって、モウリーニョがアイドルであることは変わらない」

「(ルチアーノ・)スパレッティとはローマで知り合い、たくさんのことを教えてもらった。記録的な彼のローマから、私は多くの考えをもらったよ。それから、よく連絡をくれる(アッリーゴ・)サッキ。彼はほめてもくれるし、叱ってもくれる」

インテルは厳しいシーズンを過ごしている。3位からは遠く離れ、ヨーロッパリーグ出場権獲得も危うい。

「日曜のジェノア戦から、結果を残したいという意欲を見せたい。今の時点で長期的な目標を設定するのは無意味だ。試合ごとに考える必要がある。私は選手たちとクラブ、そして自分自身を信頼しているよ。ジェノアを倒すことを考え、そしてそれから次の試合のことを考えよう。このチームの選手たちは、サッカーの歴史における重要なページを記してきた。私は強く信じている」

インテルを立て直すには、MFヴェスレイ・スナイデルの貢献が必要だろう。

「過去については話したくない。経緯を知らないからだ。スナイデルにはタレントとクオリティーがある。調子が良ければ、かなりの影響を与えられるだろう。彼の調子が良くなるのを待つよ。全般的な話として、評価を下す前に待ちたいんだ」