>01 TREND SPOT シンガポールの最新リゾート事情

東京から飛行機で7時間。チャンギ国際空港に降り立つと、そこはもうトロピカルなムードに包まれた東南アジアの常夏の国、シンガポール。空港からシティ・エリアに向かう道すがら、レインツリーが大きな樹冠を広げる街路樹を目にする。街中に緑あふれるこの国は別名「Garden City」とも呼ばれ、緑豊かな美しい街は広さにして東京の山手線内ほどだが、ここ数年の間に街の景観を大きく変えるリゾート・エンターテイメント施設が続々と誕生。新たに「City in the garden」を掲げてダイナミックに変貌を遂げる真っ最中でもある。そんなシンガポールのスケールアップしたエキサイティングな最旬スポットをご紹介。

チャンギ空港から車で20分ほど走るとシンガポール市内中心部マリーナ・エリアに到着。すると3棟の高層タワーから成る巨大な建物が目に飛び込んでくる。どこからでもそれと分かるアイコニックなデザインでシンガポールの新しいシンボルとなったマリーナ・ベイ・サンズだ。

2010年4月にオープンして以来、シンガポールで今もっともホットなトレンドスポット。3つのタワーの頂上部分をつないだ約340mの長さの船型庭園サンズ・スカイパークには、世界最大級のプールを配し、南国の植物に囲まれたデッキにはレストラン・バーやホテルの利用客以外の一般客も入れる展望台がある。ここから一望できるマリーナ・ベイの絶景を眺めるために昼夜を問わず多くの観光客が訪れている。


マリーナ・ベイ・サンズには、ホテルのほかにもカジノ、ダイニングやシアター、美術館、コンベンションセンターや展示会場などさまざまな設備が揃っている。なかでも3フロアから成る巨大ショッピング・モールには約300もの高級ブランドのショップやレストランが集結。昨年9月にはマリーナ・ベイを囲む遊歩道沿いのウォーターフロントに東南アジア初のルイ・ヴィトン メゾン「ルイ・ヴィトン アイランド」もオープンした。ピーター・マリノが手掛けた店内は、船舶からインスピレーションを得た斬新なデザインで、コンテポラリーアートが展示されたトンネルでモールと行き来できる。「旅」をブランドのコアバリューとしているルイ・ヴィトンらしい「トラベルコーナー」や日本にもまだ上陸していないルイ・ヴィトンの「ブックストア」もあり、デザインやアート、カルチャーに触れながらショッピングを楽しめる場所となっている。

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「Garden City」から「City in the garden」へと変貌を遂げるこの国の今を象徴するのが、今年6月にオープン予定の熱帯芸術植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイだ。マリーナ・サウス、マリーナイースト、マリーナセンターの3つのエリアで構成される総面積100ヘクタールを超える超巨大なこの植物園には、熱帯地域の植物や色とりどりの花々がアーティスティックに展開され、世界中の植物や自然の不思議を体感できる。園内にはイベントスペースが設けられており、オープン後はここで国際的な催しやイベント、コンサートなども開催される予定だ。

圧巻なのは、巨大な木を模した30〜50mの高さのスーパーツリーと呼ばれる高層庭園。熱帯の着生植物やシダ植物が植え付けられたツリーの上にはカフェもオープンする予定で、ツリーとツリーをつなぐ空中回廊も建設中。園内でもう一つ目を引くのが全面ガラス張りの2棟のドーム。ここには世界各地から22万6000種類の草花が移植される。

2棟のうちの1棟のフラワードームは最新鋭の低湿度のクール・ドライ空調で管理されており、世界の熱帯山地や地中海環境の植物や花などが展示され、熱帯のシンガポールにいながらにして世界の植物を見て回ることができる。またこのドームに用いられている数々の環境やエネルギーにやさしい最新鋭のテクノロジーを訪れる人々に紹介する場としての機能もあり、まさにアジア諸国のなかで成長し続けるシンガポールの今を体感することができる。

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マリーナ・ベイ・サンズと同じく、昨年セントーサ島に建設された「リゾート・ワールド・セントーサ」は、施設内にテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」やショッピングモール、水族館マリーナ・ライフ・パーク、そしてシンガポール初のカジノを擁するアジア最大級のリゾート施設。さらに今年は、美術館、ウォーター・パークが完成する予定。シンガポールのビジネスエリアからも車で10分ほどの距離にあり、リゾート・ワールド・セントーサ内ではシャトルバスに乗って、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール、6つのユニークなホテル、ショッピング&ダイニングエリアなどを回ることができる。

リゾート内のホテルに滞在しながら、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールで遊び、各ホテル内やフェスティブ・ウォークと呼ばれるストリート&広場のレストランで食べ、マリーナ・ライフ・パークで鑑賞し、ビーチでのんびりと過ごす。一日の時間を余すところなく遊びつくせる夢のようなリゾート体験も可能だ。そして今年、さらに新たな2つのホテルも建設中。ひとつは172室を有するエクアリアス・ホテル。もうひとつは、完全に独立したプライベート空間となっている22室から成るビーチ・ヴィラ。ケッペル湾が一面に広がり、ラブラドールパークも見渡せる絶好の眺望を楽しみながら、自然を全身で感じることができるだろう。

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取材協力:シンガポール政府観光局



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