中国人ブロガー「Rairin」さんは、「中国文化の遅れ」というテーマでブログを書いている。

 「中国人は何かと中国の『悠久の歴史』や『古代文明』について語って誇りにしたがる。だが、最近ネット上で見た日本人の言葉には感慨深いものがあった」とブロガーは書き始めた。

 ブロガーの見たネット上の文章では、中国人と日本人がやりとりをしていた。中国人はまずこう言ったという。「日本文化というのは、結局中国文化のコピーなんじゃないか? 映画の中で『日本っぽい』と思うものも、元々は日本人が中国からパクったものかもしれない。楽器、飲食、衣服などなど。これは何とも悲しいことだ」。

 が、これに対して日本人はきっちりとこう反論したそうだ。「日本文化は確かに中国の文化に似ているが、それは大昔の話。それも今では日本文化として進化させている。例えば中国から伝わった刀鍛冶の技術をもとに、日本では日本刀が生まれた」

 「日本はドイツからカメラの技術を学び、アメリカからは鉄道技術を学んだ。それが今では世界屈指の技術に高められている。一方の中国は王朝が代わるごとに異民族に征服されたためか、文化の連続性というものがない」

 「今の中国人は日本を嫌っていても、日本を模倣しようという力は強い。ただし、日本のようにそこからさらに発展させようということがない。中国の今のパクリぶりを孔子が見たら、嘆き悲しむことだろう。もし日本が中国の手本とならなかったら、中国社会は今なお原始的なままか、あるいは欧米列強に分割されてしまっていただろう」

 この日本人の反論についてブロガーは、「耳が痛かったり腹立たしく思ったりするかもしれないが、冷静に考えてみたい。中国の文化は今は進歩しているのだろうか。それとも後退しているのだろうか。中国には現在オリジナルと言えるものがあるだろうか」と受け止めた。現代の中国で独創的な文化が生まれてこないことについて、嘆いているようだった。(編集担当:西谷格)