30人の選手とコーチ陣、スタッフそして家族を含めた110人が、始めて行われる日本でのチームの開幕戦のために木曜日、東京へ向かうチャーター機に乗り込んだ。

3人のマリナーズ選手、オールスターに10回出場しているイチロー・スズキ、新入り内野手ムネノリ・カワサキ、投手のヒサシ・イワクマは、故郷への凱旋となる。

しかし移動に13時間のフライトを費やすマリナーズは、太平洋時間の水曜日、午前3時10分と木曜日の2時10分に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕2連戦で締めくくる日本での1週間に行くことで、特別な環境の新しい経験をすることになる。

Kawasaki looks forward to series 

「すっごい楽しみだよ」フェリックス・ヘルナンデスは言った。彼は開幕戦の先発予定だ。「俺達には日本人選手が何人もいるから。イチは、そこでもビックスターだ。良い経験になると思うし、楽しくなると思う」

日本のスポーツ選手の象徴となっているイチローが、チームを引っ張るだろう。しかし38才の彼は、そのイベントに対し控えめだ。彼は今週あらゆるインタビューに応じなかったが、キャンプの最初にマリナーズが初めて日本に行くことについて楽観的だった。

「今までこういう経験は無かったから、僕とチームにとって新しい経験」彼は通訳のアントニー・スズキを通して言った。「こういったことは、多分人生で1回あるかないかの事だから楽しみにしているし、それから何かを得たいよね」

今春メジャーリーグにやってきたイワクマとカワサキは二人とも、彼らの国の観客の前でのプレーを熱望している。日本でトップクラスの先発投手の一人だったイワクマは、2試合目のオープン戦、月曜日の午前3時4分に始まる読売ジャイアンツとの試合で投げる予定だ。

「僕は日本で投げることを、本当に楽しみにしている。シアトルファンに僕のパフォーマンスを見せたい」イワクマは通訳のダイスケ・セキバを通して言った。「僕がどれくらいできるのか見せたいし、彼らのために一生懸命投げる」

日本で8回オールスターに選ばれているショート選手のカワサキは、日本で行われるシリーズの遠征チームに加わることに「心の底から感謝している」と言った。

残りのマリナーズ選手のほとんどが、日本は初めてになる。そして2試合のオープン戦と2試合の公式戦と共に、日本の文化に触れたいと思っている。

「とても楽しみ。興奮している。でもちょっと緊張」リリーバーのトム・ウィルヘルムセンだ。「違うことが、たくさんあるから」

「僕はずっと興味があって、行ってみたかったんだ。だから凄い特別な機会だし、そこから何かを得たいと思っている」レフトのマイク・カープは言った。「それにイチローが帰るのも、初めてのことなんでしょ。それも凄いことになると思うよ」

外野手のキャスパー・ウェルズは、春を通してカワサキとロッカーが近かったので、その個性的なニューカマーのことがいろいろ判った。彼は毎朝、英語とスペイン語でクラブハウスの中を挨拶して回る。彼は両方の言葉を少しづつ勉強している。

「僕は彼とイチローが、そこでどれだけ特別な存在なのかにとても興味がある」ウェルズは言った。「できれば彼らに、クールで最高な場所に連れてって欲しいよね」

カワサキは日本のファンにどれくらい歓迎されるか”全く想像もつかない”と言ったが、彼と彼の二人のチームメイトが、注目の的であることは明らかだ。イチローは普段から脚光をあびることを避けるので、それは注目すべきものになる。

日本の野球ファンは、とても騒がしい。試合のあいだ中、太鼓を叩き鳴り物を鳴らす。マリナーズの内野手ショーン・フィギンスはエンジェルスにいた2006年に、オールスターチームの一員として日本でプレーしたのを覚えている。

「全員が、試合の間ずっと応援してくれるんだ」フィギンスは言った。「みんな一緒に、ノンストップで。どっちのチームが打っても関係なしに、みんなが応援してくれる。彼らは知らない選手であっても、応援してくれるんだ。最高だよ」

しかしカワサキは、今回の公式戦ではそうならないのはと見ている。

「日本では一般的に、チームを応援するために、いろいろなものを使うんだ」30才の内野手は言った。「今回、みんながそうするのか判らない。できればみんなには、打球の音とかのグラウンドから聞こえる音を楽しんで欲しい」

カワサキは既にマリナーズの中にいくつもの騒音をもたらしている。5フィート10インチ、165ポンドの彼は、グラウンドに立った最初の日の練習から、彼の掛け声でチームメイトに一瞬で印象を残した。彼は内野の守備練習中にいつも日本語で叫んでいる。トスをするときの名前か覚えた英単語以外、誰にも何を言っているのかわからない。 

それは愛される特徴で、マリナーズが阪神タイガースと読売ジャイアンツと対戦する2試合のオープン戦で、彼らが何を見るのかに期待をもたせるものだ。

「僕はそこに行って、東京ドームを見て、日本の選手がグラウンドでどんなプレーをするのかを見るのが本当に楽しみ」投手のブレイク・ベバンは言った。「僕たちはカワサキを毎日見ていて、彼らが彼と同じだったら良いと思っている。だって見ていて本当に楽しいから」

参考記事:Japan new to many Mariners, old to some By Greg Johns / MLB.com | 03/22/12 5:00 PM ET
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120322&content_id=27514504&vkey=news_sea&c_id=sea&partnerId=rss_sea