八百長メールに連座して昨春に大相撲を引退した山本山が今、「YAMA」の愛称で海外タレントとしての道を探っているが、前途多難のようだ。

 山本山は現役時代の最高体重が277キロ。引退後は40キロ痩せたものの、いまだその巨漢ぶりは健在だ。
 「山本山は埼玉栄高校時代、同じく八百長で引退を余儀なくされた清瀬海と同期。あの巨体の上、当時は世界ジュニア相撲選手権で優勝したこともあり、国際的には名が知られている。それで引退後、米カリフォルニアの相撲協会から誘いを受けたんです。夢はチョイ役でもハリウッドデビューと大きいようですが、今のところインドの爆発的人気番組『ビッグボス』にゲスト出演したほか、3月中にヒューストンのイベントに出演することが決まっているぐらいです」(相撲関係者)

 海外で常に仕事があるわけではないため、現在は都内で弟と生活しているという。山本山を知る元力士が近況を明かす。
 「タレントと言えば聞こえはいいですが、やっていることは“相撲レスラー”役。相撲は海外の競技人口が増え、昨年の八百長でも有名になった。だから米国でも注目されていますが、キャラの扱いは日本のデブタレ以下。要は、いかに大きくてよく食うかを売り物にするだけ。英語も話せない上に芸がないとくれば、この先厳しいですよ」

 あのKONISHIKIは、巨漢に加えて歌も喋りもいけるオールラウンダーで人気を集めたが、山本山の場合はそうもいかないようだ。ただし、関係者の間ではこんな声も。
 「コソコソ隠れて表に出てこない八百長疑惑力士に比べ、山本山は錦糸町でスナックをやっている清瀬海同様、逃げ隠れせず世の中を渡っていこうという気概がある。その意味で、2人は潔いですよ」

 せめて英語の勉強くらいはしたらどうか。