■レアンドロを消された浦和戦

もちろんJリーグは開幕から2試合を消化したに過ぎない。だが連敗スタートの鹿島とG大阪が、それぞれ最下位と16位というのは、なかなかショッキングな出来事である。また連覇を目指す柏がJとACLで1勝も出来ていないのも、ディフェンディング・チャンピオンの難しさを浮き彫りにしている。

柏の2戦目は、アウェイの浦和戦。昨年は最終戦が同じ状況で、力の差を見せつけ優勝を決めている。だが新シーズン序盤での再戦は、同じようなシナリオでは進まなかった。


新任のミハイロ・ペトロビッチ監督は、開幕戦で最終ラインの中央に入れていた阿部勇樹をボランチに起用。柏の攻撃の核となるレアンドロ・ドミンゲスを、ほぼ消し去ることに成功した。
「この試合では、落ち着いてしっかりとした準備が出来た。立ち上がりから、柏の攻撃的MF2枚(レアンドロとジョルジ・ワグネル)を、うまくコントロールできて、後ろから攻撃を組み立てていく形でチャンスを作れた」(ミハイロ・ペトロビッチ監督)


■スロースタートの影響

激闘の疲れを癒すように、しっかりとオフを取った柏は、いわゆる練習試合を1つもこなさず、プレシーズンマッチとゼロックススーパーカップを戦ったのみでシーズンインした。既にネルシーニョ体制で3年目を迎えるチームのベースは出来ている。だが微妙にスロースタートの影響は見て取れ、個々のコンディションは上がり切らず、新加入のリカルド・ロボもフィットしていない。一方で前回覇者なのだから、対戦相手からは十分に研究され、ターゲットとなる。


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■著者プロフィール


加部究


1958年生まれ。東京都出身。立教大学を卒業後、スポーツニッポンへ入社。ワールドカップを取材するため会社を3年で退職。以降、1986年メキシコワールドカップから6大会連続で取材を行っている。近著に『ワールドカップ全史』(コスミック出版)がある。2011年9月より、公式メールマガジンを創刊した。


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