チャンピオンズリーグで敗退し、18日のアタランタ戦もスコアレスドローに終わったインテルは、さらに厳しい状況に置かれ、クラウディオ・ラニエリ監督の去就がますます分からなくなっている。緊張感漂うインテルだが、新旧幹部の舌戦がそこに加わった。レレ・オリアーリ氏とマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)が言い合っている。

オリアーリ氏が「インテルが抱えるすべての問題、彼がつくってしまった問題を考えれば、ブランカは私のことをしゃべるのではなく、別のことを考えるべきだろう。私はサポーターとしてチームに対して批判したまでだ」と話したのに対し、ブランカTDは『スカイ・スポーツ』でこう答えた。

「私が返答する必要はない。私が就任してから最初の2年間を除けば、彼はここにいたときから、マーケットには従事していなかったのだからね。彼は私が知るように、そして会長が知るようには、クラブのことを知らなかった」

「私は責任から逃れたりしない。責任は負う。とにかく、今季の説明はするよ。シーズン後に会見でもして説明するだろう。正しいが、正確ではないことを耳にしたりするからね。我々は以前から、我々の未来となり得ることについて働いている。だが、今はもちろん、シーズン終盤戦に強く集中しているよ。私はチームのそばにいたいし、サポーターもそうあるべきだ。3位とは勝ち点8差だし、まだ決定的な試合も残っている。良い仕事をすることを考えよう。説明するための時間はある」

これを受け、オリアーリ氏は『プレミアム・カルチョ』で、ブランカTDを批判した。

「インテルがうまくやったときの彼の功績を称えることは正しい。彼が望むかどうかは別に、一人でやっていたわけじゃないがね。そして同時に、今の現実は、2年前から彼が一人で仕事し、結果はご覧のとおりだということを示している」

「会長が抗議されたが、私は彼に大きな責任があるとは思わない。資金は投じたんだからね。だが、それがうまく使われなかったことは明らかだ。ブランカは批判を受け入れなければいけない。私に返答することを考えてはいけないんだ。おそらく、(ロベルト・)マンチーニから(ジョゼ・)モウリーニョまで、私と監督たちとの関係を少し妬んでいたのだろう」

「彼は、私がインテルの幹部ではなかったとも言った。実際は逆だ。私は書類にサインしていたし、ベンチに入っていた。サポーターではなく、マネジャーがすることだ」

「彼がどうしてそんなことを言ったのか、私には分からない。彼自身がよく知っているはずだ。我々は一緒に多くの交渉を進めてきた。バルセロナに(ズラタン・)イブラヒモビッチを売却したのもそうだ」

「(ディエゴ・)ミリートやチアゴ・モッタのように、選手たちも認めている。彼らはインテルに加わったことについて、常に私に感謝してくれた。イブラや(パトリック・)ヴィエラの交渉でも、私とブランカは一緒にユヴェントスのオフィスに行ったんだ。ユーヴェの会長と交渉した」

「だが、私が何より心配しているのは、ブランカがすでに来年に向けて仕事をしていると言ったことだよ。それが本当なら、インテルではなく、別のチームの未来のために働いていることを願うね」