チャンピオンズリーグ(CL)敗退が決まったインテルは、18日のセリエA第28節でアタランタをホームに迎える。欧州への道を目指すインテルは、CL敗退直後から将来のことを考えており、毎日のように次期監督の名前が紙面を賑わせているところだ。

だが、クラウディオ・ラニエリ監督には、噂に左右されないだけの経験がある。同監督は17日、次のように語った。

「先日も言ったが、イタリアサッカーはこういうものだ。目新しいことじゃない。私にとっても、イタリア人かどうかにかかわらず、別の監督たちにとってもね。私は自分の道を行くし、プロフェッショナル精神はびくともしない。暗雲など目にしていないし、うまくやりたいと気迫を感じている」

「未来について話すのは、会長とだけだ。だが、私の未来とはアタランタ戦のことだよ。明日は勝利を目指す。今年がこういう一年だということは分かっている。だが、困難を自覚した上で、我々は気迫を保っているよ。物事がうまくいっているときに落ち着いているのなんて、あまりに簡単なことだ」

FWディエゴ・フォルランはCLマルセイユ戦で途中交代に不満を示していたが、ラニエリ監督は問題が何もないことを強調している。

「ディエゴは素晴らしい男でね。何もなかったさ。おそらく、彼は自分にできなかったことへの不満が少しあったのだろう。CL敗退で落胆していたが、彼らは素晴らしい選手たちなんだよ。この3日間でとても良い練習をしてきた」

同日にはウディネーゼ対ナポリの一戦がある。3位を争うチーム同士の直接対決は、インテルにとって有利に働くかもしれない。

「今の我々は、自分たちがうまくやることだけに関心を持たなければいけない。CLになるか、ヨーロッパリーグになるか、それは後から見てみよう。私は明日のことだけを考えている。ただ、今季のリーグはクレイジーでね。上をいっているのは2チームだけだ。自分たちのことだけを考え、そして5月にどこまでたどり着いたかを見てみよう」

インテルがCL敗退となった一方で、レアル・マドリーはベスト8進出を果たした。ジョゼ・モウリーニョ監督からは、ラニエリ監督を称える言葉が届いている。ラニエリ監督は「非常にうれしかった」と明かした。