フリーライター 宮島理

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ネット犯罪はより深刻で、より広範囲なものとなってきています。
かつてのネット犯罪と言えば、(広義の)コンピュータウイルスをばらまいて世間の反応を楽しむ愉快犯的なイメージが強いものでした。しかし最近のネット犯罪は、金銭的な利益を得るために行われるものが主流です。

とりわけ、ウイルスなどを使って個人情報を盗み取るネット犯罪が目立ちます。個人情報が悪用されて、ネットバンキングで不正にお金を引き出されたり、ネットショッピングで勝手に買い物をされたりしてしまうのです。

個人情報は金銭に直結しますから、ネット犯罪者の間では個人情報そのものが取引の対象となります。裏社会にはブラックマーケットが存在して、不正に入手した個人情報の売買が行われています。

子供がネット犯罪に巻き込まれるケースも多くなっています。出会い系などの有害サイトで子供が性犯罪者の餌食になったりと、子供のネット利用環境に注意を払う必要性は年々高まるばかりです。

また、ウェブサイトを“見るだけ”でウイルスに感染する「ドライブバイダウンロード」と呼ばれる手口も近年猛威をふるっています。2009年にニュースを騒がせた「ガンブラー」と呼ばれるネット犯罪も、実はこのドライブバイダウンロードのことです。

しかも、以前はドライブバイダウンロードをしかけるために作られた危険なウェブサイトが直接的な舞台となっていましたが、最近は安全なウェブサイトにもドライブバイダウンロードが仕込まれるようになっています。ネット犯罪者は、安全なウェブサイトに不正アクセスして、その内容を改竄します。何も知らないユーザーが安全なウェブサイトを閲覧すると、勝手に危険なウェブサイトに自動転送されて、ウイルスに感染してしまうというわけです。また、TwitterやFacebookで第三者が記載したURLを安易にクリックすると、それが危険なウェブサイトという可能性もあるので注意が必要です。

ドライブバイダウンロードによって感染するウイルスの多くは、ユーザーの個人情報を盗み取るものと考えられています。また、偽セキュリティソフトがインストールされるドライブバイダウンロードもあります。

偽セキュリティソフトは勝手に作動して、「あなたのコンピュータはウイルスに感染しています」という偽の検出結果を報告します。その上で、ウイルスを駆除するために有料のセキュリティソフト(こちらも当然偽物)を買わせようとするのです。

このように、ネットを利用する個人が金銭的被害に遭う危険性は高まっています。また、危険なウェブサイトへのリンク(ないしは自動転送)が随所に仕込まれているということは、「気兼ねなく自由にウェブサイトを閲覧して回る」という、ネット社会の良さを殺してしまう危険性もはらんでいると言えます。

ユーザーの防衛策としては、最低限、セキュリティソフトを導入しておくことでしょう。最近のセキュリティソフトは、ウイルスを検知・駆除するだけでなく、危険なウェブサイトおよびそこへのリンクを検知する機能を備えています。もちろんユーザー自身が、ネット社会にどのような脅威が存在するのかを学習しておくことも大切です。知識と備えが、私たちの情報と財産を守ってくれるのです。 
執筆:フリーライター宮島理



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