情報収集力、忍耐力…あなたは駐在員向き!?

海外駐在員ライフ Vol.140

From Turkey

忍耐強くて、バイタリティーのある人は駐在員向き?海外で不可欠な「3K」とは?


■クレーム処理を引き受けて信頼を獲得

こんにちは。ボンバギビです。今回は、駐在員に求められる資質についてお話しします。

私自身は、チャンスさえあれば、ずっと海外で暮らしていたいと思っているほどの海外志向。日本にいる間も、海外赴任のための努力は惜しみませんでした。英語力を蓄えたり、教養を身につけたりするのは当然のこととして、海外のポストを獲得するために、常に周囲にアピールしていました。

特に、私がいた部署は海外赴任希望者が多く、非常に競争率が高かったので、自分の言葉に責任を持ち、着実に成果に結び付けることで、周囲の信頼を得るように努めました。しかし、誰でもできる仕事や定例業務でアピールしても、あまり目立ちません。それよりも、皆が苦境に立ったときに、どれだけ会社のために貢献できる施策を提案・実行できるかが重要。それができたときに、周囲の自分を見る目が大きく変わります。

例えば、クレーム処理。誰もが尻込みして避けたがる業務ですが、私は、「クレームをつける顧客は、それだけ社への期待値が高いということ」と捉え、チャンスとばかりに率先して引き受けました。また、前例のないプロジェクトなどに積極的に参画するのも近道。私の会社では、もともと前例のないことにチャレンジする姿勢が評価される土壌があり、とりわけ海外では、相談相手もいない未知の世界において、自分一人で判断しなければならない場面が多くなります。そのため、新規プロジェクトに取り組む意欲や経験は十分なアピール材料となりました。


■「聞く」「切れない」「気にしない」の「3K」が必要

では、実際の赴任先で成功するのは、どんな人でしょうか。まず、自分から何事にも積極的に首を突っ込んで情報を収集する能力が高い人は、海外で成功する、あるいは海外でのビジネスを楽しめる可能性大。収集した情報を整理し、分析して結論を出すのはまた別の話で、やはり向き不向きがありますが、少なくとも若いうちはフットワーク軽く、その国のスタッフからいかに面白くてためになる情報を引き出せるかがポイントになります。

次に、忍耐強くて、バイタリティーのある人も適性があると言えるでしょう。なぜなら、海外では「聞く」「切れない」「気にしない」の「3K」が不可欠だからです。まずは何でも黙って聞くこと。こちらの話で相手の話をさえぎってしまうと、たいていうまくいかなくなります。次に、自分の思いがうまく伝わらなくても「切れない」。じっと耐えて、少しずつでもいいから相手のことを理解する気持ちが大切です。そして最後の「気にしない」。海外では失敗の連続ですが、いちいち気にしないことです。小さなことは気にせずに、本質的な目的に向かって突き進むバイタリティーが必要です。

そして、駐在員にとって最も役立つ“教科”は「歴史」であることも覚えておいてください。海外でのビジネスでは、その国の歴史を把握すれば、その国の人々の価値観や考え方、物事へのアプローチの仕方が理解できます。さらに、周辺諸外国との関係や、その背景にある隣国感情なども理解することで、ビジネスを成功に導く可能性は飛躍的に高まります。実際、トルコでも、トルコの宗教や国旗、そして「第二次世界大戦でトルコが日本に宣戦布告した理由」等々…、知らないと恥をかくことがたくさん。学生である今のうちにしっかり勉強しておきましょう。

もしあなたが少しでも日本以外の国に興味があり、外国人と話をしたりするのが好きなのであれば、ぜひ一度は駐在を経験することをお勧めします。駐在員なら、会社による経済面や生活面での保障を受けながら、非常に恵まれた条件のもとに思い切り仕事ができるからです。当然、日本にいるよりもリスクはありますが、そのリスクを解決するのも海外駐在の醍醐(だいご)味。さらに言うと、海外から日本を見つめることで、日本の良いところが客観的に評価できるようになり、日本の良さを海外に発信したり、海外の優れたところを日本に取り入れたりができるようになると思いますよ。