中国・新疆ウイグル自治区で9日朝、マグニチュード6.0の地震が発生、建物8600軒が倒壊し、2万7000人が避難したが、地震による死傷者は報告されなかった。中国新聞網が伝えた。

 現地時間9日午前6時50分、同自治区ホータン地区洛浦県付近で地震が発生した。震源の深さは30キロメートル、マグニチュードは6.0だった。同自治区民政庁などの情報によると、9日午後8時までに家屋や家畜飼育設備の崩壊、重大な損壊が計8600棟発生したほか、大量の家屋が損壊し、2万7000人が緊急避難した。一部の学校や病院施設なども損傷を受けたという。

 国家減災委員会、民政部は10日に国家4級応急体制を発動、地震発生現場での救助や住民の安全確保、テントや食料など支援物資提供の指揮にあたった。11日未明現在、地震発生地の交通、通信、電力、水道の各インフラ設備は正常に作動しており、学校の休校や病院の休業などは発生していないという。

 今回の地震の震央はタクラマカン砂漠の中腹にあり、震央から半径100キロメートルの範囲は無人地帯だった。(編集担当:柳川俊之)