被災地で生きる人とさまざまな支援のかたち『つくることが 生きること』東日本大震災復興支援プロジェクト展 3/11より開催

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東日本大震災から1年、明日3月11日(日)から25日(日)まで、東京・秋葉原の一角にあるアートセンター『3331 Arts Chiyoda』で東日本大震災復興支援プロジェクト展『つくることが 生きること』が開催される。

この展覧会は、被災地で活動している人と支援する人をつなぎ、サポートしていく“わわプロジェクト”の活動の一つだ。「どこで・だれが・何を想い・どのような活動を行っているのか」をあらためて見つめ、復興に向けて表現・活動する人たちの想いと活動内容を共有するということをテーマに、現地の復興リーダーたちが語る映像やアーティスト・建築家・企業などによる復興支援・活動が展示され、様々なイベントも行われる。

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●わわプロジェクトが支援する復興リーダーたちの映像展示
3.11直後から現在までの想いを、東北を中心に活動する15名の復興リーダーたちが語る映像展示は、人が目と目を合わせ、普通に話すときのようなリアリティを伝えたいと、実際のサイズに近づけるために縦長の大型モニターが使われている。いくつかの映像は『わわプロジェクト』のサイトでも見ることができる。

展覧会概要/被災地の復興リーダーが語る映像展示『わわプロジェクト』
http://2012.wawa.or.jp/about/01.html [リンク]

・芳賀正彦(はがまさひこ)/NGO吉里吉里国(岩手県大槌町吉里吉里)
http://wawa.or.jp/project/000007.html [リンク]
芳賀正彦
いま俺たち被災者が何をやっているのか、津波の日から今日まで何をやってきたか、明日から何をやろうとしているのか、そこのところが一番大事なこと、私たち被災者に問われていることだと思います。その中から町作り、いい地域作りっていうのは後からくっついてくるものだと、そうあるべきだと私は思います。

身内をなくした。親戚を亡くした。いろんな尊い友人たちをなくした。犠牲者の姿を見た。顔も見た。みんな心に決めていることは、犠牲者に恥ずかしくないように、笑われないような生き方をしていこうぜ、全てそこから始まるんだよ、ということです。(芳賀正彦さんの言葉より)


・鈴木大介(すずき だいすけ)/株式会社 鈴木酒造店(福島県浪江町)
http://wawa.or.jp/project/000018.html [リンク]
鈴木大介
避難している間に、私と同じように被災しているにもかかわらず、なんとか酒をつくってくれ、浪江町のものを残してくれというお声をだいぶいただきました。それまで私は酒は自分のものだと思っていたんですけど、これだけ支持していただき、いろんな応援もいただいて、私のつくってきたお酒は、ほんとにみんなのもだったんだなと改めて強く思いました。

多くの方が犠牲になっております。ですから、酒をつくることで亡くなった人たちの生きた証を証明したいと思っていますし、私自身も全てなくして、自分が何者かというのも分からない状態ですので、やっぱりつくってこそ自分なんだということを証明したい。この2つが前に進ませてくれました。(鈴木大介さんの言葉より)

たくさんの大切な人やものを失い、そこから新たに立ち上がっていこうとしている人たちの言葉は力強い決意に満ち、本当に大切なものは何かということを考えさせられる。これは私の感想。どう感じるのか、それは訪れた人によって違うだろう。彼らの言葉を聞いてみてほしい。


●アーティスト、建築家、企業などによる復興支援・活動の展示
約80組のアーティスト・建築家・デザイナー・活動家・企業・NPO・新聞社などによる、震災後の多様な活動をパネルや映像、写真、模型など様々な形で展示する。

展覧会概要/アーティスト、建築家、企業などによる復興支援・活動の展示『わわプロジェクト』
http://2012.wawa.or.jp/about/02.html [リンク]

・『GO FOR FUTURE』/遠藤秀一
GO FOR FUTURE撮影:川内章弘

未来へと書いた車『未来へ号』で各地をまわり、現地へ物資も運び、人も運ぶ。行く先々で車に未来に向かう言葉を書いてもらうプロジェクト。会場には実際に『未来へ号』が展示される。


・『HEART MARK VIEWING』/HEART MARK VIEWING実行委員会(代表 日比野克彦)
HEART MARK VIEWING
全国の被災地を想う気持ちを形にしたい人が作ったハートをモチーフにしたパッチワークをつなぎ合わせてタペストリーを作り、被災地に届ける。被災地でもワークショップを行い、被災された人も自分たちでハートをモチーフにしたパッチワークを作る。ふたつの気持ちをつなげていき、互いが次の行動を起こす“コト”の支援。

・建築家たちのプロジェクト
「震災で失われたコミュニティ、それを再生する場を生み出すことが建築家のできること」避難所内のプライバシーに対する取り組み、子供の遊ぶ場、仮設住宅、集会所、ボランティアが活動しやすい場づくりなど、そんな思いのあふれた多くの活動が模型やパネルなどで紹介されている。

・きっかけは小さな一歩から『浜っ子としてこれからも、in 桃浦』プロジェクト
『浜っ子としてこれからも、in 桃浦』プロジェクト撮影:岩間賢

ユイノハマプロジェクトとわわプロジェクトが合同で取り組む『浜っ子としてこれからも、in 桃浦』プロジェクト。仮設住宅が建てられず、住民の多くが町を離れざるを得なかった石巻市桃浦でみんなが集える集会場の建設や、サマーキャンプやウインターキャンプ、お祭り復活のための活動などを行っている。彼らの活動は以前子どもの担任だった先生が、被災した小学校で教えていることを知り、その先生に手紙を届けたいというところから始まった。

不思議なご縁で人と人は結ばれる。わずかなきっかけつながることができる。そしてそれが復興の力へと広がることもある。

●期間中に行われるイベント
初日の11日に行われる出展者のプレゼンテーション、“手をつなぐ”という誰でも出来るアクションで、3.11への想いを世界中とつなぐ『みんなで手をつなごう! 3.11つながれ地球プロジェクト』、美術家・藤浩志氏による『モヤモヤ会議』というワークショップが行われる。

18日には岩手県下閉伊郡山田町から、支援してくれた人たちに感謝をこめてと『八幡大神楽』が披露される。同日行われる『被災地の復興リーダーが語る東北の現状とこれから』というトークセッションには、被災地の復興リーダー4名が3331に来て生の声を聞かせてくれる。

その他にも開催期間中は上映会、トークセッション、ワークショップ、伝統芸能、対談など様々なイベントが行われる。新しいイベントも追加される可能性がある。詳細は下記サイトを確認してほしい。

関連イベント 『つくることが 生きること』
http://2012.wawa.or.jp/schedule/ [リンク]

●展覧会情報
「つくることが生きること」東日本大震災復興支援プロジェクト展
会期:2012年3月11日(日)〜25日(日)会期中無休
開場:12:00〜19:00
入場無料
会場:3331 Arts Chiyoda 1Fメインギャラリー
http://2012.wawa.or.jp/ [リンク]

3331 Arts Chiyoda
〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14
http://www.3331.jp/ [リンク]

わわプロジェクト
http://wawa.or.jp/ [リンク]

たくさんの奇跡やきっかけやご縁から人々が結ばれてできた現地のそして支援者の活動の今を、どうか知って欲しい、そんな思いがいっぱい詰まった展覧会。

あの震災から1年、同じ日本の中で起こっていることを忘れないために、そこに生まれている新しい未来へ出会いに、ぜひでかけてみてほしい。『つくることが 生きること』タイトルにつけられた言葉の意味が、きっと分かると思う。