201203gucci

写真拡大 (全2枚)

1921年、グッチオ・グッチ(Guccio Cucci 1881〜1953)がフィレンツェのヴィーニャ・ヌォーヴァ通りに旅行カバンや馬具を扱う革製品店を創業したイタリアのファッションブランド グッチ。昨年、世界遺産である京都金閣寺の「方丈」において、グッチのアーカイブと日本の歴史的建造物を融合させた展覧会を開催したグッチ。伝統の職人技が創りだす、時代も国境も越えた普遍的価値を次世代へ守り継ぐ大切さ、その思いを込めて、ブランドがこれまで培ってきたテーマ”クラフトマンシップ“と、日本の伝統的職人技術をテーマにした新オフィシャルブログ 『HAND』を2月22日にスタート。『HAND』では、グッチが日本で見つけた伝統的かつ独創的な手仕事を、毎週1回、オリジナル取材に基づく解説コメントに加え撮り下ろしの動画とともに紹介していく。

第一回目「鏡師、 山本晃久さんと 鏡を磨く。」として、グッチ90周年を記念し、京都とフィレンツェの職人技をテーマに伝統工芸を展示した「時の贈りもの」展へ美しい鏡を出品した京都の鏡師、山本晃久さんの工房を紹介する。日本で唯一、鏡師という手仕事を継承する山本さんは、神社の御霊代鏡や御神宝鏡。通常のガラスを使った鏡とは違い、銅を使った伝統的な和鏡を手掛ける。山本さんは祖父で無形文化財保持者の山本凰龍さんから受け継いだ手の感覚だけで、平らで艶やかな鏡面に仕上げていく“手仕上げ”と呼ばれる磨きの仕事で、古来の鏡の技術を守るとともに、『KIZUNA』など個人で製作している新しいプロダクトを生み出している。そのなかには「魔鏡」と呼ばれる、江戸時代に隠れキリシタンの間で崇拝された鏡もある。これは一見、普通の鏡でありながら、鏡面に光を当てるとキリスト像など鏡の背面に描かれた文様が反射光として浮かび上がるものだ。

【PRIFILE 山本晃久/やまもと・あきひさ
1975年、京都生まれ。慶応2年(1866年)に神鏡作りを開業した山本合金製作所に生まれ、大学卒業後、魔鏡の技術を復元した祖父で無形文化財保持者の山本凰龍氏に師事。全国で唯一、手仕事による和鏡、神鏡、魔鏡を製作。博物館所蔵の鏡復元にも携わる。オリジナルのプロダクト作品『KIZUNA』を製作するほか、同世代の職人の取り組みを支援するユニット〈byCraft〉にも参加。

日本には伝統的かつ独創的で、クリエイティブな「手仕事」がたくさんある。私たちが知っているのは、そのほんの一部に過ぎない。『HAND』のタイトルにも込められた、大切で、丁寧な日本の「手仕事」。モノづくりの“伝統”と“革新”を、グッチとともに旅してみてはいかがだろうか。知られざる和鏡の世界を垣間見れる『HAND』第一回目はこちらから。


『HAND』
GUCCI

■REDISCOVERY JAPAN:世界と交差するジャパン クオリティを紡ぐものTOP