“世界を変えたい”若者って

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今回は山本直人さんのブログ『naoto_yamamoto:Blog/from_NY』からご寄稿いただきました。

■“世界を変えたい”若者って
就活を控えた学生と話していると、大きく二つの流れに分化している気がする。
一つは「自分の就職はどうなるんでしょうか」ととにかく不安になってしまうタイプ。リーマンショック以降の雇用不安で、こうした傾向が目立つようになった。こういう場合は、まず冷静に自分のことを見つめ直して自信を与えてあげることが大切になる。

もう一つは、まあ少数派なんだけど「世界を変えたい」とか「世の中の仕組みを変えたい」とかいう学生。“利益よりも幸福”みたいな先走ってる感じ。
しかし、先走るのはいいけれど走る方向は問題だらけだったりする。
就活学生じゃなくても、まあ若い人によくある“世界を変えたい”欲求は、実に不思議な広がり方をしている。まあ分析してみると幾つかの流れがあることもわかる。

その1:漠然とスティーブ・ジョブス(のような人)に憧れて“世界を変えたい”人
ジョブズについては詳しいのだけど、それだけだったりするので結果的に何のオリジナリティもない。
その2:既得権益がすべての悪だと思っていて“社会を変えたい”人
伝統的企業が嫌で、マスメディアも憎むのはいいんだけど、そのまま陰謀史観にたどり着きかねない人。一方でネットの可能性については無邪気に信じている。
その3:単なる中二病
妄想乙。特にコメントなし。

しかし、やたらと世界を変えたがる若い人には共通点がある。
「でも、実際に世界が変わったら君は困るんじゃない?」
そう突っ込みたくなる人が多いのだ。世界が変わったら、一気に路頭に迷いそうな人に限って、何かを変えたいらしい。思いきり、周囲の世話になっていることに気づいていないんだよね。
そこには“自分の付加価値”という概念がすっ飛んでいる。
結果的に世の中に変化をもたらした人は、自分に付加価値をつけることで結果として世界を変えたわけでしょ。そういう話をしながら、「まずは修行しろ!」とか叫びたくなるのを、どうにか抑制していたりするのである。

執筆: この記事は山本直人さんのブログ『naoto_yamamoto:Blog/from_NY』からご寄稿いただきました。